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歩く瞑想: 目的もなく歩いてみて気づいた事

初心忘れるべからず

先日私のマインドフルネスの師が瞑想会で「歩く瞑想」を取り上げていて、久しぶりにやってみるとなんだか新鮮で初心に戻れるような感覚になった。

私達にとって歩く事は、原始的で何の変哲もない移動の為の手段かもしれない。普段歩く事にそんなに注意を払う人も少ないと思う。

でも、当たり前にできる事・あるものこそ素晴らしい。まずは感謝してみる。

そして私は普段健康の為に歩いているのだけど、歩いている感覚(=今にいる事)より、歩く事によって得られる効果(=目的)に意識の大半があったかも。。。と気づかされた。

今日はそんな目的は何も考えずにいつものお散歩コース歩いてみる事にしてみた。

歩く瞑想とは

「歩く瞑想」とは自分の足の裏の感覚などに注意を払いながら意識的に歩く事。

動いてはいるものの、それは座ってする瞑想と基本的には同じ原理。

● 最初は足の裏の感覚に注意を払ってゆっくり歩き出す。

● 少ししたら「歩いている」という身体全体の動きの感覚を意識してみる。

● 考えが浮かんできたら、良い悪いの判断をせずにまた身体の感覚に注意を戻す。

● 呼吸の感覚にも意識を払ってみる。

● 「今」という瞬間を感じながら歩いてみる。

● 好奇心を持って景色を見てみる。

● 音を聞いてみる。風を感じてみる。太陽の温かさを感じてみる。

いつもと違う体験

そんな風に歩いていると、今まで見過ごしていた物がどんどん目に入ってきて、新しい発見がたくさんあった。

今日は通った事のない道を見つけたので行ってみた。

「どこに行くんだろう?!」とドキドキしながら冒険気分で歩く。

こんな風に感じたのはいつぶりだろう?とっても新鮮。

調子に乗ってずんずん歩いて行ったら、抜け道がわからず迷子になりかけた。

幸い、マスクにサングラスしてても今のご時世あまり怪しまれない(笑)。

ちょっと不安になったので、マインドフルにその不安な気持ちも味わってみる。

不安な気持ちをありのまま受け止めて、「大丈夫、大丈夫」と心の中で言ってみたら、だいぶ心が落ち着いた。

また歩いている感覚に意識を払う。

だいぶ遠回りになったけど、無事家に着いた時は静かな充実感でいっぱいだった。

目的がないってのもいい

普段目的地重視になって早歩きしている現代人の私達だけど、その分見過ごしている景色はたくさんあると思う。

意識次第で目的や成功主義の DOINGモードから、「今」という時間や自分の存在自体を大切にできるBEINGモードに切り替えられる。

目的を忘れてゆっくり「今」を味わうと、心が安定するし豊かになる。

知識を増やしたりゴールに近づく事も大切だけど、初心を忘れず「今」を楽しむ事も大切だな〜と改めて気づかされた。

P.S. 忙しい人へ

忙しくて「目的もなく歩く」という特別な時間が取れない人でも歩行瞑想はできる。

普段移動で歩いている時に、足や身体の感覚に注意を向けて歩いてみるだけ。

早歩きでも急いでいても大丈夫。

ただ、「今」自分の身体や周りで起こっている事に注意を払えばいいだけ。

頭の中で再生している思考のテープは一旦脇に置いといて。

不思議と焦る気持ちやイライラが落ち着いてくるはず⭐︎


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