白﨑

スーパーカブで日本を放浪する無職でした。実家を追い出され、非正規で労働中。働くことが向いていないが、その他のこと全てが器用貧乏で困っています。 HP: https://mlmldf.com

白﨑

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マガジン

  • ニートマガジン

    • 209本

    みんなで作るニートなマガジン。ニートの日記、エッセイ、活動記録、ノウハウ、メンタル問題、低コストな娯楽、節約方法、貧乏旅、思想や哲学、作品評など。

  • ぐちぐち内省トラベル

    社会に適応できない人間による、社会を愛するための旅行レポート群です。ダークツーリズム率やや高め。

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    二輪免許取得1年ちょっとのへっぽこドライバーによる、愛車のタイカブ(JA56)ゾムまるに関する記事です。

  • お家で過ごそう

    元気が足りず旅に出られない。そんなときは、のんびりお家を楽しもうねという趣旨の記事たちです。現実逃避・無駄なことばっかりしている。

最近の記事

文化報告2024.11

 11月頭から会社を休んで色々行ったり観たりしてきたので、忘れないように書いておこうと思いたち筆を執る。 ◯2024.11.3-7(東京)  友だちたちが遊んでくれた。東京近辺に住んでいて、普段はなかなか会えない友だちとおしゃべりするのは東京遠征の醍醐味だ。皆んな音楽活動や創作に打ち込んでいて、喋っているだけで刺激がもらえる。赤羽で昼飲みしたり、新宿から池袋まで散歩したりした。楽しかったな。また遊ぼうね。 ルイーズ・ブルジョワ(六本木・森美術館)  幼少期のトラウマ、

    • アルバイト逃亡前夜

      ◯2024.10.8  仕事を辞めさせてくださいと言おうと思う。もう限界だ。私は悪口以外に趣味のない、つまらないアナタタチと違って人生でやりたいことがたくさんある。毎朝毎朝あいさつを無視されながら大ボリュームでヒトの悪口を聞かされて、つまらない指示厨で場の空気をピリつかせられたり、声のでかい人たちにヘラヘラとしょうもない空気の「読み」を強要されるそういう感じとか、くだらないことで胃を痛めてはいられないのだ。  岐阜-名古屋(今池)までの定期券を失うのは少し悲しい。いい単館映

      • 雑念(秋)

        ◯職場1  こいつほんまおもんないなと思っていた職場の人間が決定的に大嫌いになってしまった。イチャモンをつけられたときに咄嗟に悪態をつくことができず損な人間である。「そういうときは(こいつは何を言ってるんだ?)という顔で『はあ?』って言うといいよ」と世界の9割を憎んでいる恋人からアドバイスをもらったが、そんな偉業を成し遂げるためにはaikoよろしく毎夜毎夜カガミの前で表情をつくる練習をしなくてはならない。  いますぐ飛びたくて仕方がないが、最近入ってきたバイトの人たちに「

        • vol.2・ニーマガ・オフ会(名古屋編)感想

           vol.1のニーマガ・オフは東京/大阪の2拠点開催だったが、前回のボドゲオフでゆるふわ氏に「また名古屋でも来てくださいよ〜」とダル絡みをしたおかげもあってか、今回はニーマガオフ・名古屋編が開催される運びとなった。  名古屋(近辺)に引っ越して10ヶ月が経つ。少しだけこの土地にアイデンティティも芽生えてきたところだ。  ろっさんは「愛知ってクルマに轢かれたという思い出しかない」と前回のオフ会で言っていたが、どうせはるばる来てもらうなら楽しんでほしい。  名古屋といえば「観

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        記事

          カルチャー・オーバー・ドーズ

           諸々がんばりすぎて分裂になった。無配の歌集を作ったりニーマガの人たちに会いに行ったり(書いたり消したりしながらオフ会レポートを書いている。この作業もなかなかがんばりが必要である。こんなふうにネガティヴな文章ならなんの苦労もなくスルスル書けるのにね)、絵を描いてポストカードも作ったし、映画を(私にしては短期間のうちに)何本も観た。作りかけの楽曲の進捗が芳しくない(冒頭4つのコードをきめて才能のなさに早々にイヤになってしまった)。眼精疲労かストレスか、まぶたが自然にピクピクする

          カルチャー・オーバー・ドーズ

          「そう」に関する覚書

           私たちは「ことば」という〈法〉によって世界を区切っている。これを「コップ」と呼ぶことによって、「コップ」と「コップ以外」を分断させている。「ことば」とは鋏であり、鋏とは認識負担の低減装置である。だが、この分断機器は、あらゆる苦しみを浮き彫りにする。笑うから嬉しくなり、涙が出る瞬間に悲しいという感情を想起するように、ことばがあるから煩悶が生まれる。  しかしながら我々はもう、ことば以前には戻れない。「ことば以前に戻りたい」「言語のない世界とは一体なんなんだ」という問いの発足こ

          「そう」に関する覚書

          アタミ・ネオ/秘宝館考

           熱海に行った。  「熱海」。なんとも心踊る2文字。フィクション性の高い地名である。  アタミ・ネオ。湘南・茅ヶ崎・伊豆・逗子・鎌倉。シン・ハコネ。ここらへんの地名はアラサーまで日本海側以外に住んだことのないインドアにとっては、アタマの知識が身体の知識をゆうに上回るがゆえに、どことなく不協和的というか、ウカレた気分になる記号である。実体を伴わずパッケージ化された地名、という印象。タイポグラフィ化している、とでもいおうか。  だから、生活上よく見る道路標識や青看板なんかに「ウ

          アタミ・ネオ/秘宝館考

          天井眺めの日々

          ◯休日定型観察日記  ゴミ出しのために出勤の日と同じ時間に無理やり起きたものの、3時間くらいベッドの上で何もできずにディスクガイドを眺めたりbandcampをポチポチしたりしながらボーになっている。こんなことなら昼くらいまで寝ていたほうがいくらか有意義である。やらなきゃいけないことと行かなきゃいけない買い物があるのだけど、気ばかり焦ってますますボーになる。幻覚感は尚もオトモダチで、視界の隅っこがキラキラしていて、きれいだね。眼で追うと逃げていく。かわいいね。いつ治るんだろう

          天井眺めの日々

          点滅しながら破滅をまつ夏

           アルコール漬けの1週間を過ごした。連日二日酔いの体たらくである。私のだらしなさとかでは決してなく、そういう催しが多くなる季節だからだ、夏が。後悔と希死にまみれても汗が流れ出て格好がつかない夏は好きだ。  この世にはうまい酒としょうもない酒の2種類がある。勤務しているブルワリーの研修会(と称して、鵜飼船に乗って他ブルワリーのクラフトビールを飲みまくる会)はけっこう楽しかった。なくなった葬儀屋(葬・葬儀屋)ビルのてっぺんに登って、この土地に越してきた特典みたいな、でっかい花火

          点滅しながら破滅をまつ夏

          書くという営み、夏

          ◯ニマガvol.2  8月1日、ニートマガジンvol.2のPDFデータが無料公開された。  前回は表紙絵を描かせてもらったが、今度は本文を書かせてもらった。名だたるニートたちと同じ俎上に寝そべれたようで、恐れ多くもありどこか誇らしい。  私の命を救い、私という違法建築(さながら九龍城のように、増殖と衰退を繰り返してゆく混沌と汚濁のイキモノだ)の定礎となった精神分析学へのいざないーーというテイで、今までの私におけるコミュニケーションの在り方を再分析する機会になってもらった

          書くという営み、夏

          甘い手

           地元に帰っていた。3ヶ月ぶりか。  今住んでいる場所もまあそうなのだが、地元はあきらかに「ずっとここにいたい場所」ではない。離れてみて、全くもってつまらない町に長年暮らしていたなと思う。  久しぶりに会った気がねない友人たちと忌憚ない会話を交わすことは心地いいし、地元にいた頃に通い詰めていた居酒屋の大将と軽口を叩いたり、日本海でとれたキトキトの白身魚と地酒に舌鼓を打っている間は「これだよ、これこれ」と思うのだが、帰郷のアドレナリンが切れた目で眺める町は心底つまらないし、町

          新しい生き物になりたい

           公園の樹ってデカくてすごい。  そもそも樹ってなんなんだ、一体。地面から養分を吸い上げて、じわじわと上に伸びているらしい。葉っぱとかいうのをわさわさと生やして、コーゴーセーというのをして生きているらしい。葉っぱは種類によって色やカタチが微妙に違うし、そのうえ、風に吹かれて複雑な形状を絶え間なく変化させている。情報量が、多い。幹は予想外の角度をつけて折れ曲がったり捻れたりしながら、「こうでなくてはいけない」という必然性を顕在している。そう、こうでなくてはいけないのだ、という

          新しい生き物になりたい

          乗り込んでいくオレンジトレイン

           エレキギターを始めようと思う。ギターのカタチがもたらす内実というのはよくわからないので、フォロワたちが薦めてくれたモデルを脳死で選ぶが、アンプは絶対にORANGEにする。私服の色バリエーションは9割の黒と1割のオレンジで構成されている。職場Windowsのテーマカラーはオレンジ色だ、当然。フィッシュマンズのアルバム『ORANGE』が大好き、あのバージョンの「MELODY」はとても良い。  このように、私はオレンジ色というものに過度な執着を抱いているのだけれど、飴玉やソフト

          乗り込んでいくオレンジトレイン

          夜へ急ぐ人

          祝・サブスク解禁。これになりて〜 ◯虫と草  蜘蛛を拾った。  会社へ行く道すがらだった。蜘蛛の子を散らす、と言った時に散っていくうちの一匹、子どもの蜘蛛。可愛いものだ。手の上で遊ばせていると糸を張ったりテコテコと歩いたりしていて頬が弛む。最近あまり蜘蛛や昆虫と戯れていない。ニホンゴが通じ難い本格タイ料理やさんで、蚊に吸われているところをじっと見ていたくらいだ。  余談だが私はパクチーが苦手のようだ。初めてパクチーを食べたのは、前カイシャのドーキであるシショー(ある『道

          夜へ急ぐ人

          風邪とエーガと性自認(性についての考察)

           風邪を引いた。手元に体温計がないが確実に38度は出ている。この悪寒と頭痛からして、39度くらいあってもおかしくない。  つらい。心細く、どうにもならない自己嫌悪と後悔が止まらないのに、散歩にも行けない。作業も進まない。精神の調子が著しく悪い。  暇をもてあましていたので、パートナーから3ヶ月くらい借りっぱなしになっている『カリフォルニア・ドールズ』を観た。  なんだか悪い気分になった。元気を出したいときにいいよ、と勧めてくれたところ申し訳ないけど、『ダンサー・イン・ザ・ダ

          風邪とエーガと性自認(性についての考察)

          戻らないことにもいくらか慣れた

           何度見てもMVが好きすぎる。 ◯僕の小規模な掃除 ベランダの「穢れ概念」を祓った。  引っ越してきてからすぐ、手伝いをしているクラフトビール屋の常連さんに連れて行かれた、この市いちばんの老舗大衆串焼き屋で、あまり得意ではない豚の臓物を気を使ってたくさん食べ、時代の権化みたいなオジサンたちに絡まれまくり、大量の酒を煽ったせいで大嘔吐したことがある、ベランダに。  もちろん明くる朝に二日酔いで掃除はしたのだが、それ以降ベランダはなんとなく「穢れ」の象徴として暗雲立ち込め

          戻らないことにもいくらか慣れた