シェア
白﨑
2024年3月19日 20:42
ニート期間に急遽思い立って出かけた、9日分の山陰・瀬戸内海カブキャンプ旅レポートの投稿が完了した。 旅から帰ってくると、「あんまり有意義なことはしなかったな」とか「こういうときに‘教訓’なんかを持って帰ってくるべきなんでしょうね」とか、終わった行為の中庸さにしみじみする時間が、「ま、楽しかったからいいや」という、一種の開き直り感と共にやってくる。 旅というのは、「他でもない【私】は、〈分
2024年3月13日 23:26
2022.10.3(月) 帰りたくない。 本当ならば今日の朝、私は荷物をまとめて姫路行きのフェリーに乗る。目が覚めたのだし、さっさとテントを片付けて荷造りをして、フェリー乗り場で切符を購入しなければならないはずである。 帰りたくないみたい。このままアウトドアチェアに深く腰かけ、遠方の海を眺めていたい。 気楽なニート旅だ、帰りたくないなら帰らなければいい。港ではなく管理棟へ向かい、キャ
2024年3月12日 23:20
2022.10.2(日) 6時起床。テントのポケットからスマホを探り当て、現時刻から2時間後に鳴り出すアラームを止めておく。キャンプというのは強制的な生活習慣・矯正装置だ。瀬戸内海側特有の穏やかな秋晴れが、今日も今日とて澄み渡っている。テント越しなのに容赦ない。北陸生まれのインキャには眩しすぎる。 バーナーに火を入れ、お湯を沸かし、鳥取から運んできたエチオピアを挽き、コーヒーをドリップする
2023年9月26日 21:45
2022年10月1日(土) バイクに乗ってフェリーに搭乗するのは生まれて初めてだった。内臓の圧縮と動悸が高まる、ようは心配性なのだ。恥をかきたくない、うまくやりたい。昨日の失敗を取り返したい。早々にゲストハウスのドミトリーから飛び起きて、港へ向かう。 搭乗予定の2時間前にはフェリー乗り場についてしまった。今からの出航にゆうに間に合いますけど、と、受付の人を困らせてしまった。 高松港付近をぶ
2023年9月14日 17:12
2022年9月30日(金) 4連泊目ともなると、健やかに入眠し軽やかに起床することができる。ゆる言語学ラジオのゾミア回で「マズローの提唱した〈安全欲求〉が満たされないと健やかに生きられない人間もいる」という話をしていたが、私もどうやら堀元さん側、周囲に不安があってもなんだかんだで慣れていく側のようだ。 まあ、とはいえ程度の問題だ。私にできるのはせいぜい連泊キャンプ3日目で安眠が得られるってい
2023年9月13日 10:49
2022年9月29日(木) 起きた。いい天気とは言い難いが、雨が降る気配はない。散策日和だ。 今日は多々羅キャンプ場にもう一泊する。さくじつの厳しい移動を癒すために、のんびりここら辺をツーリングしよう。なんの目的もないけれど、大三島と生口島をフラフラ走る。 坂が多い。案外、海が望める場所はそれほど多くはない。ほとんどの時間を山間走行に費やす。柑橘類の畑だろうか、手入れされた低木が規律正し
2023年8月24日 04:19
2022年9月28日 テントを叩く雨足が収まることはなかった。Yahoo!天気の雨雲レーダーを見つめすぎて、充分に眠ることができなかった。旅の序盤にうまく眠れないのはいつものことだ。仕方がない、諦めたほうがいい。睡眠不足は否めないが、朝6時にテントから這い出す。 朝ごはんのコーヒーを飲みながら、愛媛は大三島の多々羅キャンプ場に電話して予約を取った。今日の絶対的タスクは、キャンプ場に隣接する
2023年8月19日 22:10
2022年9月27日 雨が降っている。 雨が降ることは天気予報を前もって見て知っていたので(えらい!)、今日は遠くに出かけるのはやめて、鳥取市内でぼさっと過ごすことにしていた。 レインウェアを着込んで出発する。たくさんの積載をして濡れた路面を走るのは初めてだ。滑ってコケたらおしまい。緊張する。 キャンプ場のチェックインは11時。今は9時。少し時間を潰す。 北陸地方民なので、曇天が
2023年8月17日 03:05
この旅行記は、約1年前の日記に基づいて書かれている。 2022年9月26日から、9日間。スーパーカブにキャンプ道具を積載して、瀬戸内海のまわりを回ってきた。 休職中ではあるが復職する気力はなく、事実上の無職。今でこそかなりこなれてきたが、この頃はニートOJT。先の不安に潰されそうだった。 そんななか、バイク免許を取って初めての、ロング・キャンプ・ツーリングを企てた。今振り返ると、ワクワク
2023年8月4日 11:15
ぼやき 工作が苦手だ。 工具を使って、機械をいじくることにでっかい苦手意識がある。お前にはそんなことできねえよって、超自我の私が嘲笑する。 うるせ〜〜!!! たしかに今までそんなことやったことない。工具を使ったのなんて、せいぜいディアウォールと2×4で本棚を作ったときくらいだ。たまに入り用になって、ホームセンターにねじやらビスやらを買いに行くと、数字とアルファベットの羅列に立ちく
2023年6月1日 22:02
福井県に住んでいると、なにかと岐阜に訪れがちだ。 愛知や静岡、長野を目的地とした旅の通過点として。バイクで温見峠を攻めたくて。1泊2日ほど、ちょっとした旅行の目的地として。 岐阜は、観光地としてきわめて魅力的だ。言わずと知れた合掌造りの白川郷。山間の名湯・下呂温泉。淡水魚オタクにアクア・トトぎふ。鵜飼の長良川。岐阜駅前の巨大な廃墟、繊維問屋街。スーパーカミオカンデもあるし、鍾乳洞めぐりも
2023年5月26日 13:30
ちょうど1年前、生まれて初めて、バイクにまたがった。相棒のバイクは、教習所のスーフォアから、ブラックのタイカブになった。 そして、先月、生まれて初めて、ライダーハウスに泊まった。 店の種類にかかわらず、「常連客のみなさん」というのは恐ろしい。ライダーハウスといえば常連がはびこる巣窟だ。個人的ルール。閉鎖的空間。つかの間の共同生活。排他的な雰囲気。そういうイメージ、偏見。宿に到着するまでび
2023年5月24日 09:33
4月某日、スーパーカブに乗って、富山→新潟→長野→岐阜を回ってきた。 富山の素敵なゲストハウスに泊まった。ぼんやりとBookingを眺めていたところ、その屋号の既視感に惹かれた。名は体を表す。その名の通り、オーナーが熱心なハルキストなのだ。 ゲストハウスでは珍しく、かなりパワーの込められた図書室を併設している。飲食不可というこだわりっぷりだ。くつろぐ、チルするための部屋ではなく、あくまで
2022年8月9日 23:38
免許とった・バイク買った車を売って、中型2輪免許を取りました。教習車のスーフォアは乗ってて楽しかったし、せっかく400まで乗れるし、っていうかクラッチを握ったり離したりする操縦感が、バイクに乗る上で楽しすぎるし、いいのかな、クラッチレスの110ccにしちゃっていいのかな……と毎日逡巡していました。でもやっぱり私はホンダ・カブ110に乗りたい。アニメの影響ですか?とか今流行ってるね〜と