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特別対談!私たちとWell-being<後編>

皆さん、こんにちは!
本記事では前回に引き続き、公益財団法人 Well-being for Planet Earth代表理事の石川善樹先生と当社社長・米女との対談企画をお届けします。
今回も「Well-being」についていろいろな観点からお話ししていきます!

前編の記事はこちら↓

良い人間関係とは?


――――ワクワクと笑顔のため、社員がポテンシャルを発揮できるようにアサヒ飲料が取り組んでいることについて。
 
米女 社会との約束「100年のワクワクと笑顔を。」を実現するためには社員一人ひとりがポテンシャルを最大限に発揮できる状態が求められます。ポテンシャルを発揮するためには“自分がやりたかったことにトライする機会”を与えることが企業の大事な役割だと考えています。そこで当社では階層別の人材育成プログラムを用意し、年代ごとに研修(希望制)を実施しています。研修では自分たちのやりたいことを勉強しながら、「自分が将来、会社をどのようにしていきたいか?」ということをプレゼンテーションしてもらっています。併せて、他部署の仕事を経験できる社内副業制度も設けています。自分の能力を試すこともできますし、社内副業での成果やご本人のスキル適正等も踏まえ、副業先への異動に繋がる場合もあります。そのように、ポテンシャル発揮やキャリア形成につながる仕組みを整えることを心がけています。

社内の取り組みを語る米女

石川 とてもよい取り組みですね。ちなみに、率直な質問ですが、職場で良い人間関係は必要だと思いますか。
 
米女 必要だと思います。良い人間関係がないとギスギスしてしまいますし、果たしてそのような状態でワクワクするような価値を提供することができるのかと思います。さきほど申し上げたようにポテンシャルを発揮してワクワクと笑顔になるためにも、良い人間関係をつくることは重要だと考えます。
 
石川 「良い人間関係はどのようなことか」と問うと多様なイメージがあると思います。大前提として世界的に失業している時は「Well-being」が悪く、働いている時の方が「Well-being」は高い傾向にあります。これは文化圏によってはあたりまえではなく、働くことが「Well-being」につながっているというデータ価値観は興味深いと考えられます。日本は勤労を国民の義務としている世界的にもめずらしい国です。そもそも働くことに価値があると考えて、国民の義務にしようと考えたのだと思いますが、そのような働く環境において、良い関係とはどういった状態だと思いますか。
 
米女 “双方を理解している状態”でしょうか。それぞれが自立し、それぞれがやりたいことをわかり合っている状態だと思います。
 
石川 おもしろいですね。お互いのことをわかっていることが大事だと思いますが、今はそれが十分ではないという状態も多いと思います。コロナ禍や働き方改革もあった中、限られた時間で働いていると仕事をこなしていくことに集中して、お互いがどういう人かわからないということがあると思います。「Well-being」な職場の特徴として、“他己紹介がうまい”ということが挙がります。魅力的な他己紹介ができるかによって、その職場は人間関係が良いのか悪いのかがわかると言われています。
 
米女 それが相手のポテンシャルを知っているということにつながるということですね。
 
石川 そうなんです。「自由にやっていいよ」と言われてポテンシャルを発揮できる人と逆にどうしてよいかわからず委縮してしまう人がいるように、さまざまなタイプの人がいて個性も多様です。お互いの個性を知っていないとポテンシャルを発揮することは難しいのです。
 
米女 本当にそうですね。私も社員との対話の場として「1on1」ならぬ「Y(米女)on1」というものを実施しています。「Yon1」は全国の事業場に赴き、1度に 5,6人と話をするというものです。いつも楽しみにしていまして、本年も約700名の社員と対話しました。そこで社員の声を直接聞き、何に困っているのか耳を傾けるようにしていますが、実はその会話はお互いのことを知り合うプロセスだったのだなと思いました。対話を通してお互いの理解が深まって、良い関係を築くことにつながるのだと改めて感じました。

明石工場でのYon1の様子

石川 ある車の工場では改善を繰り返しても日によって生産性のバランスが異なるということがあったそうです。これは、人間関係が影響していました。本当に関係性の力は大きくて、人間関係がうまくいっていれば生産性も上がるのです。そして、良い人間関係を築くためにはお互いに対して“敬意”を持って接することが大事ですね。
 
米女 私もYon1の際に話をする社員は年下の方がほとんどですが、敬意を持って話をしないと、理解をしてもらうことはできないのだなと思いました。ましてや同じ職場でいつも一緒に働いている人であれば、リスペクトし合わなければ生産性の高い仕事につながらないと思いますね。
 
石川 長い人生、仕事をしていくのであればワクワクして仕事をしていきたいですよね。ワクワク、笑顔でいられるのは職場のみんなが自分のことをよく知ってくれているからとも言えます。そういった状況ではポテンシャルも発揮しやすいですし、良い関係で仕事ができますね。
 
米女 経営者は良い職場をつくることが重要な仕事だと改めて感じました。
 

アサヒ飲料に期待すること


―――個人で「Well-being」を考えるときはどんなことをイメージしていくとよいでしょうか。
 
石川 例えば、親御さんからすれば子どものうれしそうな顔を見ているときが「Well-being」な状態であることが多いかと思います。さきほど「Well-being」にはつながりが大切という話をしましたが、自分にとって大事な人がワクワク、笑顔の時は自身も「Well-being」だと思います。“大切な人の「Well-being」を願うことが自分たちの「Well-being」につながる”と思います。
 
米女 私もこんな風になりたいな、こんな人とこんな話をしたいと、たくさん思い浮かべることが大事だと思います。

休憩時間も会話が弾んだ石川先生(右)と米女(左)

―――石川先生がアサヒ飲料に期待したいことはありますか。
 
石川 地球環境を大事にすることが大前提になっていると思いますので、人間だけでなく、"地球の「Well-being」"も考えて、地球ですらワクワク、笑顔にしていくという高い志と想いを持って取り組んでいただけるとうれしいです。
 
米女 当社には100年以上の歴史を持つブランドが3つありますが、これは先輩方が私たちにつないでくれた大切な価値です。

発売から100年以上の歴史を持つ3ブランド(左から三ツ矢、ウィルキンソン、カルピス®)

この引き継いだ価値を100年先も、その先に生まれてくる子どもたちにもしっかりと届けることが私たちの使命だと思います。また、当社の事業は水を主原料としており、自然の恵みによって成り立っています。環境をしっかりと守り、100年先を、いま以上の環境にしていくということは重要な課題です。人だけではなく、環境にもワクワクと笑顔を届けていきたいです。
 
 
―――ありがとうございました!
 
 
皆さんと一緒に「Well-being」について考えるお時間にできればと思い、今回の対談を企画いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
 
当社の「100年のワクワクと笑顔を。」という社会との約束には、人生100年にわたって寄り添える飲料会社ならではの想いと、これからの100年へプラスの贈り物=ギフトを届けて、人々が笑顔になる未来へ貢献したいという想いが込められています。
 
私たちのギフトを通して楽しく明るい未来を実現できるよう頑張っていきたいと思います。
 
 
YouTubeでも動画を公開いたします(1月22日10:00に公開予定)。そちらもぜひご覧ください!