マガジンのカバー画像

成瀬式解説|行動経済学|心理学

7
運営しているクリエイター

記事一覧

my学習論:アウトプットと習慣の『負』の側面

はじめに、勉強には入力(インプット)と出力(アウトプット)の段がそれぞれあると思う。 インプットの段階で、新しいことを学び、自分の中に落とし込む。 そして、その学んだことを人に話したり、記事にしたりしてアウトプットする。 アウトプットで知識を自分の言葉にして初めて、情報が血肉となる。 情報は絶対的なものではなく、重なる部分もあるので、インプットとアウトプットのサイクルを繰り返すことで雪だるま式に知識が増えていく。 サイクルを習慣化することで、知識の継続的な増加が期待

戯言:逆宗教洗脳状態

逆宗教洗脳状態 定義上、宗教洗脳状態と呼ぶが、宗教洗脳状態とは、宗教が対象を社会から切り離し、孤立させ、その宗教が社会全体である、かのように思い込ませる状態である。 そうして、対象の行動の指針を宗教に入っている人に合わせさせるのだ(社会的証明の原理:我々は何をすべきかわからない時、自分に似た人間の行動を行動の指針にする)。 この意味で、逆宗教洗脳状態とは、一人の人間が自分に対して、「他人と比べるのは間違っている」、「孤独を好む人間ほど頭がいい」などの言葉に惑わされ、自分を自分

『自我消耗』と『ゴールデンタイム』から考察する 成果の『パレートの法則』

この記事では『自我消耗』と『ゴールデンタイム』から、我々の仕事や勉強での成果の8割は朝の時間(活動時間の2割)から生まれているのではないかと考察する。 早速始める。 まず、用語の説明から。 パレートの法則とは、集合Aの8割を集合Bの2割が請け負っており、残りの集合Aの2割を集合Bの8割が請け合っているという自然界に往々にして見られる法則である。 例を挙げると、昆虫のありの話がある。 ありの食料の8割は2割のあり(働きあり)が集めてきて、残りの2割の食料は8割のアリ(

心理学的解説【マジックワード「科学的」について】

本屋さんを歩いていると、「科学的な〜」や「実験に基づく〜」といったフレーズをよく目にする。 確かに、どこかの1人の人間が生み出した方法論より、「実証性がある」という点で我々がこれらのフレーズに目を奪われてしまうことはわかる。 だけれども、この「科学的」という言葉が「非科学的」な我々の行動を前提にしていると思われる。 どういうとかというと、往々にして我々はこの「科学的」という言葉を「盲目的に」信用してしまうことがある。 その結果、「非科学的」なものを自動的に下に見てしま

心理学的解説【早起き無一文説】

いわゆるhow to本では『朝4時におきろ!』だの、『私は12時に寝て朝3時から勉強を開始していた』だの、宣っています。 多くの理由は朝の時間は他人に邪魔されない、集中力が高い(気がする)というものです。 彼ら”は”それで成功しています。 生物学的に見たら人間が朝日が出る前に起きる理由はないので、彼らは普通の人を超える、いわゆる『超人』だと言えます。 ですが、彼ら超人の理論は私たち『凡人』にも適応できるのでしょうか? そもそも、彼らの理論は正しいのでしょうか? 彼ら

劇的スマホ依存症脱却案〜タイムロッキングコンテナ編〜

はじめに、 自分はスマホに依存しています。 だからこそ、それを食い止めるために色々な手を普段から考えています。 納得してくれたら、試しに真似してほしいし、下らねえと思ったら反面教師にしてみてください。 はじめます スマホ依存に対策する手段(主にSNS依存に対抗する手段)として、タイムロッキングコンテナだったり、過激的な手段として、ガラケーに変えるなどが挙げられます。 これらの手段を使うことで物理的に自分とスマホとの距離を作ることができます。 タイムロッキングコン

行動経済学的スマホ依存脱却案~パスワード編(omaehaimakarananiwosurunoka?)~

ところで、巷でスマホ依存やSNS依存に対抗する手段として挙げられているものはどのようなものがあるでしょうか? スクリーンタイム、タイムロッキングコンテナ、アプリ削除、ガラケーに変更。。。 どれも確実性を持つものです。 同時に冷酷さも持ちます。 人間の意志力を鼻から信用していない考え方です。 確かに人間は誘惑に50%しか勝てないという実験結果もあります。 だからこれらの合理的かつ冷酷な手法は理にかなっています。 ですが、僕は人間の意志力をある程度は信用しています。