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【日常写真日記#14】群生

今日は散歩の途中で、セイタカアワダチソウの群生を見かけた。青空を背景に、まっすぐ空へと伸びるその姿が印象的で、どこか力強さと堂々とした風格を感じさせた。黄色い花が陽の光を浴びてキラキラと輝き、一面に広がる風景はまさに秋の訪れを告げるかのようだった。この花の特徴でもあるその高さは、人間の背丈を優に超え、まるで空へと手を伸ばしているような感覚を与えてくれる。

群生するセイタカアワダチソウ。

セイタカアワダチソウの勢いある成長は、他の植物を圧倒するような迫力がある。茎のしなやかさと花の鮮やかな黄色が一体となって、風に揺れる様子はまるで自然が踊っているかのようだ。その存在感は圧倒的で、野に咲く花でありながら、まるで自然界の主役を演じているようにさえ思える。

この花は、外来種として知られているが、いつの間にか日本の風景に溶け込み、秋を代表する植物の一つになった。セイタカアワダチソウは強い繁殖力を持ち、その勢いで他の植物を圧倒するが、その力強さには生命のたくましさを感じずにはいられない。まるで困難な環境でも生き抜くための強さを象徴しているようで、そのたくましさに元気をもらえる気がした。

「空仰ぎ 群生の黄色 光る秋」

風に揺れるセイタカアワダチソウを見ていると、その生命力の強さに圧倒されると同時に、自然が持つ美しさと儚さを改めて実感する。都会の雑踏の中でたくましく生きる私たち人間の姿とも重なるように感じられ、どこか共感を覚えた。自然の中にある強さと美しさ、その両方を感じた今日の散歩は、心が穏やかになり、癒しを得られる時間だった。

成長し続けるセイタカアワダチソウは、季節の移り変わりとともに、私たちにさまざまなことを教えてくれる。強いものが必ずしも美しいわけではないが、その力強さが美しさを際立たせることもあるのだと、改めて思い知らされた一日だった。

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