本棚:『ジャイロスコープ』
伊坂幸太郎さんの短編集。7つの作品のうち、「一人では無理がある」はアンソロジーで既読でしたが、初読みだったら、巻末のインタビューにある通り、どんな会社?と思ったかもしれません。「if」と「彗星さんたち」が好きだなと思いました。そして、最後のお話は書き下ろしとのことで、読者サービスのような感じ。
「二月下旬から三月上旬」という話では、何が真実?と思いながら読みつつも、最後はそういうことか…と。そして「どの時代のどの日も、「戦前」で、「増税前」だ」という一文にドキリ。増税も嫌では