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本棚:『君たちに明日はない』

「日本ヒューマンリアクト㈱」という、いかがわしい社名のクビ切り職業集団に勤める33歳の村上真介。辞職勧告を促す自分に「何様だ」と何度か辞めようと思ったこともあるが、それでもこの仕事内容のどこかに心惹かれている自分もいて。

タイトルは知っていたので、ドラマ化されてたんだよなぁ~と調べてみると、2010年のNHKの土曜ドラマでした。もう一昔前ですね。キャストを見て、なるほど~と。
これまで辞職勧告を受けたことはないけれど、今後もそうだとは限らないわけで、自分がその立場になったら、どうなるだろうなと考えました。抵抗するのか、あっさり受け入れるのか…。
真介のセリフに『今の世の中、リスクはどこにでも転がっている。(中略)ぜんぶが全部安全なチョイスなんてありえない。だったらある程度のリスクは承知で、より納得のいく環境を選ぶしかない』というのがあります。
自分の将来について考えた時、今の仕事が5年後ならまだしも、10年後ぐらいになってきたら、需要があるか分からない、一部は残るかもしれないけれど、それはごく一握りのプロフェッショナルな人だけだろうな…と思うと同時に、AIなどに取って代わらずに未来にも必要とされる仕事なんて分からない、だったら、自分がやりたいことをやればいいじゃないか、というのは2, 3年前によく考えました。とはいえ、今の自分がちゃんと腹をくくえているかというと自信はなく…。
主人公だから肩入れしやすいというのもあると思いますが、真介はいい仕事をしているなと思いました。File3.旧友のところが一番好きです。


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