向き合うわたしと逃げるわたし
怖くてなかなか直視できない、考えるのが辛いから見て見ぬふりをしてしまう、でもこの先幸せに生きていくために、いつかどこかで真剣に向き合わないといけないんだよな。
そんなふうに思っているもの(こと)が、みなさんにはありますか?
「お金」
お金という言葉が思い浮かんだ方は、きっと何人かはいらっしゃるのではないかと思います。
「本を読むわたし、本を読まないわたし」
私が本を読み始めたのは30代だったので、本を読むわたしも本を読まないわたしも、どちらも私の人生のなかに存在します。
この記事にたいし数人の方から「私の人生には”本を読むわたし”しか存在しない」といったニュアンスの言葉をいただきました。
子供のころから本が大好きで、大人になっても今までずっと本を読み続けてきた。そういう方たちですね。
「お金と向き合うわたし」「お金から逃げるわたし」
私の人生には「お金と向き合うわたし」しか存在しません。
たとえ向き合い方やお金に対する考え方が間違っていたとしても、お金から目を背けてきた人生というのは、私の中には存在しないのです。
子供のころはいつもお金やモノに飢え、大人になってからはストーカーのごとく執着の目でお金を見つめ、本当にお金のことばかり考えて生きてきました。
「お金がない、ないないないない。大事なお金は、せっかく私の元にきてもすぐに出て行ってしまう」
そんなネガティブな視点でお金を見続けながらも、お金から逃げることなく常に考え続けてきた、リアルな数字としっかり向き合い続けてきた、お金についての勉強も興味を持ってずっとやってきた。
自分に降りかかる不幸はすべて人のせいにしてきた人間ですが、お金のことだけは自分にできることを自分で考えしっかりとやってきたのです。
だからこそ、いま私の手元にはお金があります。
「うちには、そんなお金ないんだからね! 毎月生活していくのがやっとなのよ!」
「何度言ったらわかるの? うちにはそんなお金はないって」
建築に興味を持ち、スイスの家を見に行きたいとせがむ息子に対し、妻が大声で叫んでいる。
「行きたい行きたい行きたい! いつまで待てばいいの?!」
息子 譲の感情はどんどん高まり、癇癪に変わっていく。
主人公 鈴木務は、その光景が目に入ってないかのように食卓を離れ、リビングに腰を下ろし新聞を広げる。
新聞の記事はまったく頭に入ってこない、現実から目を背けるためだけに新聞で何かを遮っている。
こんなはずではなかった。こんなはずでは……
この本は、自分の人生・家族・お金と向き合うことから逃げていた主人公 鈴木務が、お金と真剣に向き合いはじめることをキッカケに、改めて自分や家族の幸せについて考え、行動し、少しずつ家族みんなの夢を叶えていく物語。
この本の著者は「収入の柱を増やし、人生を選べるようになる」を理念とする副業アカデミー代表 小林昌裕さん。
小林さんは、心理カウンセラーでもコーチでもありません。
お金を得る方法や副業について、小林さん自身が行ってきた手法を伝えていくことがお仕事です。
それでも、お金を得るために踏み出した小さな一歩が、人生の課題の克服に繋がり、心を豊かにしていく、人生そのものを大きく変えていく人たちをたくさんみてきたと語られています。
物語の章ごとに小林さんの解説が入り、ストーリーと並行して大事なことを学んでいける、とても読みやすくためになる本でした。
お金に限らず、人生の中で避けては通れそうにない、目を背けたいがでも自分にとっていつかは向き合わねばならない大切なこと、そんなものがひとつでもある方には、それと向き合う勇気をくれる本だと思っています。
(前書き1700字💛全5400字)
上にも書いたとおり、私の人生の中には「お金から逃げるわたし」というのは存在しません。
そのため、主人公 務の行動や感情に共感したり、自分と重ねて考えるという部分は少なかったです。
私にとっては、お金は生きていく上で必要不可欠なとても大事なものであり「お金から逃げる、お金について考えることを放棄する」という行為は、自分の人生を捨てると同じようなとても怖いこと。
私の母の実家は北海道で、帰省するには飛行機での移動が必須です。今は格安航空券もありますが、昔は一回帰省するのに今より多くのお金が必要だったと思います。
母は若いころから「両親に何かあったとき、お金がないために帰省を断念することは絶対にいやだ。お金のために我慢する人生には絶対にしない」と決めていました。
お金がすべてではないけれど、お金で叶えられること、解決できる問題はたくさんある。
「お金について考えること、学ぶことは、自分の人生と真剣に向き合うということ」
子供のころから、両親はずっと言葉と自らの行動でそう伝え続けてくれました。
少し前に、私の夫が役職定年を迎えました。どうやら年収100万減くらいで済みそうとのことで、予想より下げ幅が少なくホッとしています。
とはいえ、100万円の収入減は子育て中の我が家にとって大打撃です。
でも、私はずっとこの問題と真剣に向き合ってきました。夫が今の会社に転職したときから「一定の年齢に達したら役職定年となる」というルールが決まっていたからです。
マンション購入時も、子育て中に役職定年による収入減となることを視野に入れ、上の子が義務教育中にローン完済することを心に決め、その目標に向かって計画行動してきました。
「役職定年」という現実を十数年前から先送りすることなく直視し、時間をかけてコツコツと積み上げてきた結果が、いま大きな収入減による焦りを軽減してくれています。
こうして予定がたてられるものもあれば、予測できないことも人生には起こる。そんなときに最も頼りになるもののひとつが「お金」であることに、異論を唱える人はそう多くないと思います。
この本は、付箋でいっぱいになりました。
主人公に対する共感は少なかったのになぜか?
私自身が、今まで逃げ続けてきた「ダイエット」という課題に向き合ったばかりだからです。
ビックリするほど、同じなんです(笑)
だからこそ、この物語に出てくる「年下の億万長者」小谷さんの言葉は、今の私にとても刺さる。
著者 小林昌裕さんは、不動産投資で実際に成功されてきた方。そのため、ストーリーの中でもしきりに不動産投資を勧めてくるように感じ、怪しいと思う方もいるかもしれません。
でも、投資うんぬんよりまず先に、現状を打破したいのなら現実から目を背けず、勇気を出して向き合い小さなことから行動に移していこうということを、物語を通してたくさんの素晴らしい言葉で語ってくれています。
不動産投資にしても、人の言うことを鵜吞みにするのではなく、やるのであれば自分自身で知識を身に着け、実際に物件に足を運び、自分で納得したうえでリスクをしっかり受け止めて行うということを物語で伝えています。
この本は投資を勧める本ではなく、何かから逃げている人に、まず現状と向き合う勇気をくれるための本。私はそう思いました。
いま、私自身、ダイエットとようやく真剣に向き合うことができたことに、とてもワクワクを感じます。
だから、この言葉にとても惹かれる。
こんなワンピースを着て沖縄の海を歩きたい😍
ワクワク~w(^O^)w
いま、こうして本気でワクワクできるのは、
勇気を出して、この第一段階を乗り越えることができたからこそ!!
逃げていた時は、今より悪くなる未来しか想像できなかったから。
「第一段階(現実と向き合う)」を放置したまま、不安な中で本物のワクワクを感じることは難しいことだなと今すごく実感しています。
小林さんが本に書かれていた内容を、まるでその実践編のように具体的なツールとして紹介してくれていると私が感じたのが、両学長さんのこの動画です。
(小林さんの本と、この動画は一切関係ありません)
人生の幸福度を上げるために両学長さんが提案しているのは「スコアカード」を作って月一回「KPI会議」をしようというもの。
KPIとは「重要業績評価指標」
KPIを見れば、その企業が成長のためにいま何を大事にしているかがわかります。
「売上」「来店客数」「客単価」「新規顧客獲得数」「閲覧回数」「流通総額」などなど。
大事にする数値は、業界によっても企業によっても違いますし、KPIはその都度見直されていくもの。そのとき何を重要視するかで、当然戦略も変わってくる。
noteユーザーでいうと、「フォロワー数」「PV」「スキ数」「コメント数」「スキ率」「投稿数」「投稿連続日数」など、どれを大事にしてるのかは人によって違い、それによりnoteとの付きあい方(戦略・行動)もぜんぜん違いますよね。
このKPIを「幸福度をあげるための、個人の目標達成にも上手に利用していこう!」というのが、スコアカードを使ったKPI会議。
「お金」以外にも大切なものはたくさんあり、それは人によって全然違ってきます。
スコアカードにそれらを書き出すことで自分の大事にしていることをまず可視化し、それと同時に目標設定を行っていく。その目標が達成できているか、家族会議で毎月振り返るというもの。
お金を得るために踏み出した小さな一歩が、人生の課題の克服に繋がり、心を豊かにしていく、人生そのものを大きく変えていく人たちをたくさん見てきた、という小林さんの言葉に、私はつよく共感しています。
なぜなら、私自身がその一人だからです。お金について学ぶことが「幸せなお金持ち」マインドを学ぶことに繋がり、それが私の生き方を大きく変えてくれました。
「幸せを探しに、お金とともに」
お金について考えることをキッカケに自分の人生を振り返り、多くの人が「自分は幸せだ」と思えるようになることを、心から願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
note株式会社の「KPIについての考え方」が書かれた記事を置いておきます。興味のある方はぜひどうぞ!