しその花穂
月の始め、祖母と畑を歩いていたら紫蘇の香りがした。
自分の鼻を頼りにきょろきょろ辺りを見回したけれどそれらしい植物はない。
気のせいか、と歩きだすとまた紫蘇の香りに出くわす。
どこにいるのだろうとふと足元を見たら、夏の暮れに刈られた紫蘇の枝々が芝垣のように堆く積まれていた。
紫蘇ジュースやサイダーをつくるべく葉の部分は悉く摘まれていた。残った枝や花穂はあとでまとめて焼却するつもりだったらしい。
私は紫蘇の枝を一本だけ連れ帰ることにした。
特に選ぶでもなく、一番上にいて手にとりやすいこを。
自宅にて。
透明なガラスに挿してみると、ぴたりと居心地を自ら決めてくれた。
階段をあがるたび、私の一挙が空気をゆらして紫蘇の香りが私に届く。
一月ばかり楽しめた。
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