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夢と日記

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記事一覧

葱を刻む

職場で葱を刻む夢を見た。
私の職場には、給湯室で、葱を刻んではいけないというルールはない。
ないんだけれど、誰もしない。
葱を刻むだけではなく、卵をといたり、ハムを切ったり、ごはんを炊いたりするひともいない。

急に視線を感じ、手を止めた。

遠くで私を見る人がいる。

私は、ある重要なことを思い出していた。私が刻んでいる葱は、使いかけだったはずだ。職場の冷蔵庫にあるものは、名前が書かれていない限

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【読書】「さかさま英雄伝」寺山修司

「誰か故郷を想はざる」(1968.10.20)によると、寺山修司は、1935年12月10日生まれらしい。俳句も短歌も演劇も評論も、名のある作品や仕事を残している。

 例えば、上のは短歌の有名なやつ。短歌でもそうだったけれど、虚構性が指摘されていて、お母さんが働いてる時期に、亡き母について歌ったりしてる。
 私は、寺山修司の文章は半信半疑で読むべきじゃないかなと思う。ちなみに半信半疑で読んでいても

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祖母と珍味

祖母の夢を見た。

氷下魚をちぎって渡すと、祖母が皺くちゃの顔で笑う。小さな、公営住宅の玄関だった。目が覚めるまで、祖母が死んだことは忘れていた。

祖母は公営住宅に住んだことはない。
なぜ玄関なんだろうか。
でも、元気そうだった。

誰かに気づかないうちに祝福されてるみたいに

 今日はお誕生日で、二日酔いだった。
 頭が、右の目の奥のもっと奥のところがガンガンする。頭痛に、お誕生日とか関係ないよね。

 朝ごはんを食べながら、子どもがつけた『葬送のフリーレン』を観る。
 奇跡的に、お誕生日の話だった。
 たしかに誰かの祝福に気づかないことはある。
 雪景色も静かで、二日酔いの誕生日に観るにはぴったりのお話だった。

 買い物を終えて、家で子どもたちにしらすチャーハンを作

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ポーとボー

ポーの黒猫を読んだ
ボーはおそれているを観て
三日後のことだった。

おそれているの主語は、自分にある
「行ってきます」に
「気をつけて行ってきてね」を返す自分と
遠くないところに

思い出せないが、何かずるいことをしたような
ずるいことをしたのに気づいたような夢だった。
そうだったのかと思う。
よく眠れて、窓を開けると涼しくて、音もいらない。

恐怖はある。自分の何かを失う恐怖の物語と
誰かの何

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黄色いスウェットで寝そべってる

黄色いスウェットで寝そべってる

今日は平井さんが出てくる夢だった。
JRの宇都宮線かなにかの列車で座っていると、小さな隙間にダイビングするように、黄色いスウェットの男性が座りこんでくる
よくよく見ると平井さんであった。
お互いに目を合わせ、僕は会えた喜びで「平井さん!」と声をあげてしまう。
平井さんは、「おう」と言いながら片手をあげて返事をする。僕と隣の乗客の膝の上の寝転がりながらで、堂々としていたが、どこかオドオドしたところが

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薬としてのデイリーヤマザキ「豆いっぱいよもぎ大福」

薬としてのデイリーヤマザキ「豆いっぱいよもぎ大福」

 「やらない」ことは多い。
一昨日の夢もそうで、殺し屋教室に向かうために急いでいたところで、自分の格好が気になってしまい、引き返すというものであった。

 私はレオタード姿であった。

 殺し屋教室がどんな場所なのかわからないが、光沢のある黄色いタイツの腰に青いスカーフを巻いた格好で行くのはどうなのか。襟もフレディマーキュリーがステージで着てそうなタンクトップよりだいぶ深めのU字で、なんならTシャ

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