祖母と珍味

祖母の夢を見た。

氷下魚をちぎって渡すと、祖母が皺くちゃの顔で笑う。小さな、公営住宅の玄関だった。目が覚めるまで、祖母が死んだことは忘れていた。

祖母は公営住宅に住んだことはない。
なぜ玄関なんだろうか。
でも、元気そうだった。

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