【学研まんが】軟こうのひみつ オススメ度：★★★(1〜5)
みんなは「軟こう」って知ってる？
お母さんや保健室の先生にぬってもらったことはある？
軟こうは、切りきずやすりきずができたときに
守ってくれる薬なんだ。
軟こうって、いつごろからあるんだろう？
軟こうって、どうやって作られるんだろう？
軟こうのふるさとって、どこだろう？
この本を読めば、そんな軟こうのひみつが
ぜ～んぶわかっちゃうよ！
テーマ
特化してます。
表紙に写真が載っているとおり、
オロナインがテーマ。
商品名(オロナインH軟膏) がバンバン出てきて、
他の医薬品は出てきません。
実用性
実用的。
傷に対して、軟膏がどう作用しているかわかります。
傷を治すわけではなく、
傷を保護して自然治癒を助ける作用です。
人間の治癒能力を助ける、という意味では、
漢方の考え方に近い気がしますね。
ストーリー
運動会の練習でケガをした男女主人公が、
保健室のオロナインから現われた
軟こうの妖精「ちちんぷい」に出会います。
「ちちんぷい」の案内で
オロナイン誕生秘話を見に行ったり、
徳島県の工場見学に行ったりします。
学習を通して主人公たちはオロナイン信者になり、
オロナインが使われている香港に行きたい！
と熱望するまでに。
女の子主人公の運動音痴は改善しなかったものの、
精神的な成長を見せています。
ファンタジー
軟こうの妖精「ちちんぷい」が登場。
能力はタイムスリップだけとシンプル。
大塚製薬の工場には知り合いが多く、
工場見学の口利きも担当しています。
工場を案内する林さんも、主人公たちに
(タイムスリップして)軟こうが発売されたところを
見に行ってきたんです、と言われても
特に驚いた様子はありませんでした。
男の子主人公は、
冒頭で組体操の練習中にケガをしています。
幸いオロナインでなんとかなるくらいの
軽傷で済んでいますが、
今だったら安全管理がなんたらとか騒ぎになりそう。
学校でのケガに対する世間の風当たりが、
刊行当時の 2009年と今とでは
ずいぶん違っているような気がしました。
紹介されてるホームページが
https じゃなくて http だったり、
家電で連絡してたり、
この 15年で生活も変わったものです。
一行知識
オロナミンC の名前は、
先に大ヒットしていたオロナインの「オロナ」と
ビタミンC の「ミンC」を合わせたもの。
関連投稿
医薬品系。
オロナインは第二類医薬品なので、
販売には薬剤師か登録販売者の資格が必要です。
最近では規制緩和が進んで、
コンビニでも購入しやすくなっているそうです。
粉末で飲みやすい龍角散ダイレクトは第二類医薬品、
龍角散のど飴やタブレットは食品。
ちゃんと表示を見て買わないとなー。
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