【学研まんが】宅配便のひみつ オススメ度:★★(1〜5)
2001年刊行、まんがひみつ文庫としては
2作目と黎明期の作品。
テーマ
宅配便の仕組みにとどまらず、
物流や輸送の歴史を幅広く説明しています。
IT、eコマース、キャッシュレスなどが
新しい技術として紹介されているのが逆に新鮮です。
実用性
知識として。
宅配便のユーザーとして、
知って得する情報はあまりないです。
ただ、その裏側を知るのはおもしろいですね。
刊行からおよそ四半世紀を経過して、
情報がどれだけ正しいかは不明ですが。
ストーリー
四国の祖父母への荷物を依頼した女の子主人公が、
顔なじみの宅配員に頼んでトラックに同乗。
営業所や仕分けセンターを見学して
宅配便の仕組みを学びます。
セールスドライバーと地域や人とのつながりが
強調されているように感じました。
逆に言うと、
人に依存したビジネスモデルとも捉えられます。
ドライバーが宛先から営業所番号を
即答できるよう暗記・訓練していたり、
営業所員がベルトコンベアを流れる荷物に
書かれた番号を読み取って
コンピュータに入力していたり、なかなか職人技です。
物流2024年問題が騒がれてましたが、
今はどのような仕組みで
効率化されているか気になります。
物流博物館への興味が上昇。
ファンタジー
リアルです。
江戸時代の飛脚の説明で、
タメ吉の「飛脚のひみつ」が
はじまる場面があるものの、
現代とのコンタクトはありません。
一行知識
佐川急便は、2001年1月時点で
242台(国内の天然ガストラックの約14%) の
天然ガストラックを保有していた。
が、天然ガス自動車そのものの普及自体が
伸び悩んでいるせいか、現在では減少傾向。
また、本書ではトラックの優位性が強調されていますが、
現在では、一部区間を電車で輸送する、
自転車を利用するなど、
脱・自動車の動きが感じられます。
関連投稿
先週投稿した『郵便局のひみつ』は
競合他社にあたりますかね。
利用者により近い輸送系テーマとして、
フードデリバリーも台頭してます。
また、輸送に欠かせないものと言えば、段ボールですね。
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