読書まとめ『分解する図鑑』→身近なものから建物まで、仕組み発見
『分解する図鑑』小学館の図鑑NEO+(ぷらす)
一言で言うと
身近なものから建物まで、仕組み発見
概要
長女が図鑑をよく読んでくれるので、
興味を持つかなと思い図書館で借りてみました。
というのは建前半分で、
私自身が地下とか断面図とかへの
興味が強いだけだったりして。
建物や乗り物などの大型のものから
家の中にある道具まで、
色々なものを分解して仕組みが解説されています。
こういった「物理的・空間的な分解」が
メインだと思って本書を借りたので、
期待通りの内容でした。
一方、後半では、食品や化学製品などの
「化学的・時間的な分解」が紹介されています。
ケチャップが何から作られているとか、
化学繊維のもとをたどると石油だとか、
時間を遡った原料レベルでの分解ですね。
こちらの意味での分解は想定していなかったものの、
興味深く読むことができました。
分解には、
「物理的・空間的な分解」(原型を留める)と
「化学的・時間的な分解」(原型を留めない)
がある、という気づきを得ることになりました。
食品の分解ひとつとっても、ケチャップは後者、
七味唐辛子は前者(各原料が原型を留めている)、
といった違いがあるのもおもしろいですね。
本稿では、「物理的・空間的な分解」の中から
興味深かったものを3つ共有します。
① リモコン:ボタンを押すと回路がつながる
ボタンを押すことで
導電性のパーツが回路をつなぎ、
動作するようになっています。
ミッシングリンクが埋まって
回路が完成する感じがなんか好き。
② デジタル式体重計:金属のひずみを利用
重さを受けるとひずむ金属が、
ひずみを電気信号に変換しています。
ここのところ金属のまんがをよく読んでいましたが、
ひずむと電気抵抗が変わることを利用して
重さも量っちゃうなんて、すごいこと考えたものです。
③ 自動改札機:様々なインプットに対応
異なるサイズで複数枚入れても、
高速でキッチリ仕分けるすごい仕組み。
内部には様々な仕組みがあって、
様々なインプットに対応しています。
日本のものづくりの真骨頂、って感じです。
しかし、このすごい仕組みも、
ICカードや QRコードの普及で
いずれは無用の長物になる気もします…
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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。