肝(臓)が弱ると疲れは蓄積する⁉️
おはようございます。
『薬膳と養生で毎日をかろやかに!』をお届けする「ほのぼのやくぜん」クニヒロ.ミユキです!
「肝(臓)が弱ると疲れは蓄積する⁉︎」
肝臓は食事や薬など体内に入る全てのものと血液を綺麗にする解毒工場。
消化吸収された物は小腸・大腸で吸収されたのち 血液にのって一旦肝臓できれいにしてから全身を廻ります。
肝臓で処理された汚物(体には不必要な副産物)は
便利、尿、汗、涙、吐く息などに混ざって体外に排出されています。
取り込む量が多ければ多い程
肝臓の処理能力は高くないとやって行けませんよね。
でも外の人間にとって 肝臓の働きってあんまり実感ないのが現状。
予備機能も備わっている肝臓は少々の障害では何も症状として現れません。それが「沈黙の臓器」と言われる由縁なのですが、病気にまで進行して症状が出てきたときは「手遅れ」と言われています。
ブラック&パワハラな上司(思考や欲望)に何の文句も言わず黙々と働いてくれる部下。そして働きすぎた結果、体調崩してやめていく… と言う日本社会の構図と似ていますね。
薬膳では「肝」は感情・情緒を司る臓。 イライラ起こりっぽい時、気持ちの落ち込みがある時などは 「肝に負担がかかっている」状態。
同時に、消化吸収を担う脾・胃との関係も深いため 肝の働きが強すぎると脾・胃も過酷な労働を強いられます。 食べた物を消化吸収して、身体に必要な「気・血・津液」を作り主要臓器に運搬するのと、不要物質の排泄も担う「脾・胃」が疲れると、生成も排泄もままならなくなる。五臓六腑全てが繋がって機能しています。
ある日疲れが取れないなぁと感じ始めたらそれは年齢のせいでは無くて
肝臓が働き過ぎなのと脾・胃も 疲れてきている前兆かもしれません。
薬膳や養生、漢方薬にも、内臓機能を高めてくれたり、排泄機能を助ける作用のものはありますが、「一度機能低下を起こした臓腑はそれなりの働きしかできないこともある」ため、思ったほど効果を感じられないと言う人は、まずは自分の体を休めることから始めてください。薬よりもそれが先決です。
人の身体は万能に対応出来るように作られています
生まれ持った体質もありますが 暴飲暴食・ストレス過多・アルコール・酒・甘いもの・添加物・お薬などの化学物質・不純物の多い食材を取り続けることは、ある意味「過酷労働を強いているのと同じ」です。
もともと日本人の食事回数は2回でした。 現代人は「食べ過ぎ」と言われています。その影響はエジソンにありますけどね。(諸説あり)
食べる回数が多いと、その分内臓は消化吸収で働き続けます。
24時間営業のコンビニに絶え間なくお客さんが入ってきて、レジ打ちと品出しと揚げ物作成して、職員は休む間もなく働かされ続ける構図が出来上がります。
で、便秘や下痢してるとゴミ捨てもままならず
ごみまみれの作業現場にまた、新しい食材がどんどん入ってくる。 そんなイメージですね。まさに「今の日本の縮図」!
戦後GHQの影響で、日本の「食」に関する全てが変えられてしまいました。 食べるモノもどんどん西洋化していって、それが「美味しい!」と埋め込まれているので、今すぐ体のために食生活を変える事が難しくなっているのも現状です。
わたしの体験から言うと お店や工場で作られたモノ食をべていた食生活と 食材から加熱調理をして食べる物とでは 「体調の変化が歴然と違う」 と言う事。
目に見える栄養価だけでは担えない何かを必要としている身体
それってビタミン剤でも加工された乳酸菌でも栄養価が単に高い食材でもなく昔ながらのお塩や味噌、醤油などに含まれるもので、日本の風土で作られた酵母菌、ミネラルだと感じています。
まずは「自然塩」や「天然塩」、ちゃんと熟成発酵されたお味噌、昔ながらのお醤油などの調味料から変えてみてください。
お塩は、これまで健康を意識して減塩を言われ続けてきましたが
減らしすぎる塩分は逆に体を壊します。
実際わたしは純粋なお塩を摂る量を増やしてから内臓の調子が良いです。 ちょっとお高いですが「自然塩」を使っています。 砂糖やお塩のお話はまた今度しますね。
それでは今日も良い1日を!