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想いや人生

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#写真詩

明日へ

明日へ

今日 握りしめる夢がなくても
明日 死ぬわけじゃない

今日 抱きしめる愛がなくても
明日 枯れるわけじゃない

 歩こう

 明日へ

虹のした

虹のした

照らすは
こころに持つ ひかり

潤い
感性沁みて みず

胸の軋む夜
迷いも 涙も越えて

いつか 見つめる先

あなたが かける
虹のしたで

陽のあたるテーブル

陽のあたるテーブル

声を想い出して
花弁を集める
香りのような記憶
照らす陽に透けて

あの花が咲く頃には
特別だった日々
振り返れば 淡く
感触だけ 甘く

特別だった人
特別だった自分

特別じゃなくなった
——今でも

星と落葉樹

星と落葉樹

落葉樹は
語らず夜空に
手を伸ばし
深海の珊瑚にも似て
星を仰ぐ

静かな幾光年の先
その瞬きを仰ぐ時

明日の我が身と
まだ見ぬ未来を空に
人もまた
か弱きその手を
こころ夜空に向けて

親愛  〜dear〜

親愛 〜dear〜

街や暮らしは
雑多な情報に溢れて

目を閉じなければ
自分さえ
見失ってしまう

生き方を問う 街

感性の吐息を
揺らすのは

あなたが鳴らす鐘の音

それだけが
この胸に響いている

星の見えない夜にも

青い鳥

青い鳥

何をもとめて
何を基準に
隣の芝は青く見える

志と野心は双子で
欲で見渡せば
きりがなくて

穏やかに
目を閉じれば

こころの歌詞は
書かれているはず
知っているはず

探しものは
そのポケットのなかに

物語

物語

時代が変わっても
文明文化が変わっても

胸を揺らす
響きは変わらない

千年前の恋人が
したように

遠く異国の恋人が
したように

僕たちは
恋を詠み 詩を紡いで
手を繋ぐ

今となっては

今となっては

夏の足音は
想い出の匂いを
含んでやってくる

もう戻らない日々と
まだ見えない日々を

青と白と緑とを
風に乗せながら

あの人は、、
どうしているでしょうか

まだ
蝉の声は聴こえず

濡れた星々

濡れた星々

お伽話は煌めいて
この身のうえにも
降りますか

ハッピーエンドは
憧れて
誰かが届けて
くれますか

泣き見上げては
夢を見て

こぼれる星は
濡れて瞬く

景色の先

景色の先

流れてゆく景色は
想い出のよう

憧れ ときめき
涙  わがまま
傷つき 傷つけ
出逢い 別れ

後悔も 幸せも

誰のものでもない
線路の上を
泣いて 笑って
歩いてきた
たくさんの思いを重ねて
きっとここに来るために

開いた扉の先
あなたの笑顔

向こう側はこちら側

向こう側はこちら側

鏡の中から
目を合わせてくる
見たくない 自分

違う 違わない
消したい 消せない

自分 自分

世界の向こう側から
ー同じだよ
と聲がする

認めろ 見つめろ
と 聲が する

目を塞ぐ呪文
こころは
どう向かい合う