anji hirata | 詩と言葉
クリエイターの方のコラボレーション作品です。
ANJI HIRATA / 東京都在住 詩を書いています。 十代の頃、銀色夏生さんに影響を受けて詩というか、詩のようなものを書き始めました。Instagramに投稿していたのですが2020年よりnoteを始めました。恋愛詩が多いですがnoteでは他にも色んな事にチャレンジしてみたいと思っています。 ▼Instagram https://www.instagram.com/anji_hirata/ ▼Twitter https://twitter.com/AnjiHirata
それぞれの人生に それぞれの花びら 咲き彩るも またゆく年 舞い散るも また 翌年 時の流れる河 想いの数だけ それぞれの水面に それぞれの 花筏
一日は長く そして おそらく 一生は短い 憂いの染みの響きは 嘆きでは鳴り止まぬ 空は飛べないから 地を這って 先は見えないから 根を張って 腐らぬように 濁らぬように 誰のもとにも 陽は 照らされるように
じゃあね。 の余韻ーーー だまって聞いてた 積乱雲 好き と 言えなかった 夏の終わりは 見上げて落ちてきた ひとひらの さよならのための恋
星への手紙は 届かない 歳を取らなくなった きみは いつも笑っていて 手の届かない星を この胸に溢して もう聴こえない 愛しい声で歌う
終わってしまった ふたりだけの言葉を 重ね重ねて 火を灯す 忘れないと誓った恋の あの日も あの時も 乾いた音をたてて 目に沁みるなら 想いだけ 雲の上へ 感謝だけ 虹のように
肌を 甘くする 残り香 愛しさ と 星に詠われて 眠る 夜は 夢のまた夢 あなたのもとへ
今日の終わりを 指折りかぞえて 逢えない日々に 願いを灯す 何度も読み返す 便りは 歌のように 優しく 沁みて 春の詩 春の詩 蕾に息を吹きかけて 澄み渡る 空の下 伸ばせば届くその頬に 閉じた瞳に 約束を重ね 桜色の恋の下で