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想いや人生

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花 筏  はな いかだ

花 筏 はな いかだ

それぞれの人生に
それぞれの花びら

咲き彩るも
またゆく年
 舞い散るも
 また 翌年

時の流れる河
想いの数だけ

それぞれの水面に
それぞれの 花筏

道標の咲く下で会おう

道標の咲く下で会おう

一日は長く
そして おそらく
一生は短い

憂いの染みの響きは
嘆きでは鳴り止まぬ

空は飛べないから
 地を這って
先は見えないから
 根を張って

腐らぬように 
 濁らぬように

誰のもとにも
陽は 照らされるように

溢れ星

溢れ星

星への手紙は
届かない

歳を取らなくなった
きみは
いつも笑っていて

手の届かない星を
この胸に溢して

もう聴こえない
愛しい声で歌う

空と灰

空と灰

終わってしまった
ふたりだけの言葉を
重ね重ねて 火を灯す

忘れないと誓った恋の
あの日も あの時も

乾いた音をたてて
目に沁みるなら

想いだけ 雲の上へ

感謝だけ 虹のように

北風と空

北風と空

冬晴れに
過ぎし日 遠く

見上げる枝
今日という日に揺れ
ーー散り残る葉

未来 また遠く

風に吹かれて
ゆく この道