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2024年6月の記事一覧

垂直性を希求する蛇

垂直性を希求する蛇

昨日の原初舞踏の稽古の後、あまりにも眠くて不思議なくらいだった。それで、途中の道の駅に車を止めて、そこで仮眠することにしたのだけれど、思いの外よく眠ってしまったようで、目が覚めた時には東の空が白み始めていた。朝靄のかかった田園地帯の夜明けの風景はとてもきれいだった。

明るくなってから周囲を見渡してみて思ったのは、このあたりは昔は湿地帯だったんだろうということ。昨日の稽古のテーマが「蛇」だったので

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茶碗とのスローにおける差異と反復

茶碗とのスローにおける差異と反復

このFacebookに上がった半田さんの投稿を読みながら、ここに書いてあることは、前回のスローの稽古の中で体験したこととつながることのように思えた。

茶碗とひとつになり、時が止まり、恍惚の至福状態となったときのことを彷彿とさせると思ったのだ。

あの時の強度を伴う体験は、死の領域(外面)に出たということではないだろうか。そのことについてはこちらに書いたので、よかったら読んでみてください。

「包

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ひさしぶりに星の話

ひさしぶりに星の話

noteではひさしぶりになりますが、たまには星のことを書こうと思います。

先ほど、Xで、星占いを生業としておられる方のこんなポストを見かけまして↓

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今、火星冥王星90度がまだ圏内ですが、私の火星も冥王星と180度でして、意味は権力へ立てつく、不要なケンカを売りまくる。
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これを読んで、ふと、書きたくなったことを僕もポストしました。それがこちら↓

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僕も個人的に火星と冥王

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包みつつ包まれ、包まれつつ包む

包みつつ包まれ、包まれつつ包む

昨日の原初舞踏の稽古で、お茶碗と共に過ごした時間は一生忘れられない体験となりました。

物との、包みつつ包まれ、包まれつつ包むの相互包摂の関係はまさに「ふれる」の本質であり、至福以外の何物でもなかったと言えるでしょう。それはずっと求めて、ずっと得られなかったものが、こんなに近くにいつもあったということの驚きでもありました。

あるポイントを超えたら、身体が勝手に動き出して驚きました。最も収まりのい

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仮面を回転させることとスローの稽古で起こったこと

仮面を回転させることとスローの稽古で起こったこと

5月の終わり、東京巡礼の撮影の一環として、上野公園で仮面をつけて踊り、とても濃厚な時間を過ごしました。帰りには足がガクガクで身体もヘロヘロになるくらいに集中した感じで、最高に充実してましたし、面白かったです。

仮面の深みを経験しているというか、咒具としての仮面の可能性が開かれようとしているというか、まさにそのような実験的な現場にいたと言えるのかもしれません。

上野の森にはとてもよい場所がありま

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