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小説・詩・エッセイ・川柳など。
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あの日のトモダチ3 『絵の上手な彼女』

リストカットの傷が深刻な彼女は担架で運ばれてきてそのまま入院した。数日後、手首に真新しい包帯を巻いて共有スペースに現れた彼女は、とても明るく穏やかだった。
「こういう場所があると知って気が楽になった」
そう挨拶し退院する日、彼女は親しくした一人ひとりに似顔絵をプレゼントしてくれた。

あの日のトモダチ2 『愛妻家の彼』

彼が運転中に、助手席の奥さんは暴れてフロントガラスを蹴破ろうとした。彼に仕事でかかってきた電話の女性に嫉妬したらしい。愛妻家の彼が楽しげに語る奥さんのエピソードはどれも常軌を逸していたが、入院したのは奥さんではなく彼だった。そのとき彼はまだ、自分が病んでいると気づいていなかった。

あの日のトモダチ1 『話好きな彼女』

「元気そうにみえます。ここにいるのが不思議なくらいに」
そう話しかけると彼女は
「そうかな? どうなんだろう」
と笑った。
小学生の息子さんが不登校なのが悩み。旦那さんは一流企業勤務でかなりお金持ちらしかった。
話好きで明るく、きれいな人だった。
退院してから2週間後、彼女は自殺した。

「疲れたらいつでも戻っておいで」
それは、あなたが私についた最初の嘘でした。
それは、あなたが私に見せた最後の強がりでした。

「おいしかったね。そろそろ帰ろうか。あ、お金はいいよ。今日は出しとく。いいよいいよ、ホントに。こっちから誘ったんだし。今日はごちそうさせて。じゃあ、次どこか行ったときはおごってよ。…どこ行きたい?」
#愛恋好心という文字を使わずに恋をしている事を表現してみる

言の葉のあなた

言の葉のあなた

昨夜あなたが夢に現れました
私はあなたの紡いだ言葉しか知らないのに

夢の中のあなたも冷たく儚げで美しかった

お題『石鹸』

お題『石鹸』

石けんをジャガイモのように切って
あなたのシチューに入れてみた

あなたはおいしそうにパクパク食べる
するとあなたの背中から
しゃぼん玉でできた翼がはえた

その翼は部屋をつつんで
地球をつつんで 宇宙をつつんだ

やがて泡が一斉にはじけ飛ぶとき
私以外は消えてしまった

https://twitter.com/fuyusakirei/status/1236996332599967746