冬咲れい
小説・詩・エッセイ・川柳など。
単なるつぶやきなど。
いつ頃になるのだろう。掲示板に次の言葉を書いた。 きっとお前は10年後に、 「せめて10年でいいから戻ってやり直したい」 と思っているのだろう。 今やり直せよ。未来を。 10年後か、20年後か、50年後から戻ってきたんだよ、今。 どのような話題の中で書いたのか、詳しいことは覚えていない。 当時毎日のように自分に言い聞かせていた言葉だった。 その後掲示板を利用することはなくなり、月日は流れた。 ある日、動画投稿サイトで『ネットで見かけた名言集』のような動画を観ていたら
ボカコレ2024冬(2月22日~) 2曲参加します! 1.『マナバナ』:YouTubeで先行公開しています https://youtu.be/AUClsqg4jTc 2.『閃撃少女 ~序章~』:ボカコレ開催時(2月22日~)に公開 https://www.nicovideo.jp/user/131942685/video よろしくお願いします!
愛犬が亡くなりました。 この世界に何かを遺したいとしがみついたそれからの3年半。この曲は僕の詩碑。 みんなずっと元気でありますように。旅立ってしまったなら、どうか淋しい思いをしていませんように。
「冬から始まるよね」あなたはよく言っていた。何が始まるの?なんて無粋なことは聞かなかったけど、僕にとって冬は終わりのイメージだった。「春に期待して。夏に浮かれて。秋に悟って。始まるのは冬でしょ」今なら少しわかる。雪の中に咲いたようなあなたを思い出しながら、今年も始まりの冬が来る。
僕は右端 落ちそうなほど ぎりぎり右端 寝返りを打つときは 君にぶつからないように 君をつぶさないように 気をつけていた 今でも無意識に寝返りが止まる 空中に浮いたひざを 確かめるように、そっと静かにおろす 誰もいない広い左側に
love venus. love venus. これは天使が女神に嫉妬した歌 love venus. love venus. 羽を引きちぎりこの身を焼いて 二度とあなたを愛せぬように Love Venus. / 冬咲れい
ツイッターにはなんとなく書いたのですが、現在いろいろあって創作ができなくなっています。しばらくお休みになりそうです。またそのうちできるようになれたらいいなと思っています。
あなたが紡ぐ言葉は ショパンの調べのように 情熱的で悲しく美しい 惑わされた私は ピアノをギターに変えて 行き場のない恋を歌う
リストカットの傷が深刻な彼女は担架で運ばれてきてそのまま入院した。数日後、手首に真新しい包帯を巻いて共有スペースに現れた彼女は、とても明るく穏やかだった。 「こういう場所があると知って気が楽になった」 そう挨拶し退院する日、彼女は親しくした一人ひとりに似顔絵をプレゼントしてくれた。
彼が運転中に、助手席の奥さんは暴れてフロントガラスを蹴破ろうとした。彼に仕事でかかってきた電話の女性に嫉妬したらしい。愛妻家の彼が楽しげに語る奥さんのエピソードはどれも常軌を逸していたが、入院したのは奥さんではなく彼だった。そのとき彼はまだ、自分が病んでいると気づいていなかった。
「元気そうにみえます。ここにいるのが不思議なくらいに」 そう話しかけると彼女は 「そうかな? どうなんだろう」 と笑った。 小学生の息子さんが不登校なのが悩み。旦那さんは一流企業勤務でかなりお金持ちらしかった。 話好きで明るく、きれいな人だった。 退院してから2週間後、彼女は自殺した。
「疲れたらいつでも戻っておいで」 それは、あなたが私についた最初の嘘でした。 それは、あなたが私に見せた最後の強がりでした。
虹を見てはしゃぐあなたは愛おしく静かに光る8つ目の色
あの日、 これが最後と心に誓って通話ボタンを押す瞬間、震えながら願った。 ――どうか、出ませんように。