修羅場を経験しにいく度胸はあるか?「40歳が社長になる日(岡島悦子)」を読んで
こんにちは!あなぼりです😁
お待たせしました!(←誰も待ってないだろう笑)本日の書評のお題は、「40歳が社長になる日(岡島悦子)」です。
著者はリーダー育成のプロとして、株式会社プロノバの社長をされている岡島悦子さんです。Newspicksの動画でインパクト強めの女性がいるなぁと思っていたら、岡島さんでした。
本書では「企業が40歳社長を作る必要性と、個人が40歳社長を目指すのに必要なこと」などが書かれています。詳細は書籍に譲るとして、このnoteではサラッと「若い社長が求められる理由」を解説したのち、「これからの時代の経営者になるために必要な能力・経験は何だろう?」を考えます。
経営者になりたい!!!
という野心的💥な方でなくても、「こういう人が将来経営者になるべきなんだろうな」と分かると、周りを見る目も変わるのではないかと思いますので、だれにでも関係する内容かなと考えます。
なぜ若手社長が必要なのか?
本書では以下のような理由で、若手社長が必要であると言っています。
・企業を取り巻く環境の変化が激しく不確実(VUCA)な時代となり、経営者の責任が重大(ミスったら企業が終了する。。)
・株式市場の常識として、サクセッションプラン(次世代後継者の育て方)を企業は外にきちんと説明する必要がある
・これからは、何をするにもデジタルが大事。小さい頃からデジタルが当たり前にあった30歳以下のデジタルネイティブの考えが企業成長には必要
・企業の中長期的な成長が求められる時代であり、任期数年では何も成し遂げられないような長期的なことに、取り組む必要がある=社長は長期政権化する傾向
40歳をすべての企業社長に当てはめるのは、言い過ぎ🥱🥱と思いますが(タイトルですから本旨とは少しずれているのかも)、それでも変化が激しい時代においては、だれがやっても成功するようなビジネスはほぼなく、経営者がポンコツだと企業は(社員やその家族は)大変なことになるということは、みなさん、ぼんやりと感じているのでないでしょうか。
上場企業で働かれている方は感じているかと思いますが、いまは投資家から役員の能力についてメチャクチャ求められる時代になっています。
「なんの能力があるから役員なの?」が説明できない役員は総会で賛成がもらえません。さらに、どんな企業であれ、デジタルの波にのまれることは確実ですから、「デジタル何それ?DX?おいしいの?」なんて言っている方が企業のトップの場合、会社が終了するでしょう。。。
そういう文脈で考えると、少なくても若い世代が(経営者になるための経験をしっかり積んで)企業で上がっていくことが必要だと感じます。
これからの時代、経営者になるために必要な能力・経験は何か?
本書では必要な能力をたくさん上げていますが、他の書籍でも言われていること(例えば、課題解決力→課題設定力が重要など)も多いので、ここでは、最もグッ😆ときた部分を紹介します!
キーワードは「修羅場体験(経営トップ場数)の多さ」
これを戦略的に、若い優秀な人材に経験させること。
これはそうだなと、自身の経験でも感じます。
私も、何度か修羅場😱😱経験を越えてきたことで、誰に何を言われても自分の意見を言える「胆力」が付いたと思います。
読書も大事ですが、こういった修羅場経験は、疑似体験ではなかなか学べません。
今日これが通らなかったら終わりだ・・・という胃がキリキリして吐きそうになる経験を積むことで、人間としてはかなり余裕・風格?がでてくるものなんでしょうかね笑。
岡島さんはこうも言っています(要約)
「傍流に行くことは悪いことでなく、むしろ良いこと。本社から離れ、傍流でだれにも邪魔されずに修羅場を経験することが最高の経験になる」
本社のあのポジションは出世コースとか、あの取引先を持ってるからエースとか、そういう過去の出世ロードは全く意味をなさなくなって、不確実な将来に向けて意思決定するために、
修羅場を超えていくことが大事😁😁ということでした。
これは、「憂鬱でなければ、仕事じゃない(見城 徹 藤田 晋)」でもお二方が言っていたことと同じだと思います。どのポジションを経験してきたかではなく、どんな修羅場を超えてきたか?憂鬱な毎日を乗り越えてきたか?だということです。
そう考えれば、憂鬱になる仕事も、月曜日の朝も乗り越えられるはず🎊🔥
ではまた!今週も頑張りましょう~
以下のようなことも本書には載っていますので、ご興味ある方はぜひお手に取ってみてください。
・逆転のリーダーシップ(丸井のアニメ事業の事例。リンダ・ヒルの著作)が必要。持続的イノベーションでなく破壊的イノベーションが求められる
・ゆらぎの設計(スリーエム社の5年以内に創出した事業が全体の売り上げの25%を占めるべきというルール)
・イノベーションを起こすには、小さい組織をつくり、そこに異能人をたくさん配置し、KPI以外は干渉せずに自由にさせる
岡島悦子さんはどんな方?
経歴は以下になります。
株式会社プロノバ代表取締役社長
経営チーム開発コンサルタント、経営人材の目利き、リーダー育成のプロ。
年間200名の経営トップに対し、経営課題と事業ステージに合致した「最適な経営チーム」を特定し、後継者登用・外部招聘・経営者コーチング・経営者合宿等支援サービスをハンズオンで提供。経営者やファンド等の株主から「経営×人」領域のディスカッション・パートナーとして絶大な評価を受けている。
三菱商事、ハーバードMBA、マッキンゼー、グロービス経営陣を経て、2007年プロノバ設立。アステラス製薬、丸井グループ等の社外取締役。グロービス経営大学院教授。経営共創基盤やグロービス・キャピタル・パートナーズ等、多数企業の顧問・アドバイザー、政府委員会メンバー、NPO理事等、多数の役職を歴任。ダボス会議運営の世界経済フォーラムから「Young Global Leaders 2007」に選出。主な著書に『抜擢される人の人脈力』等。
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