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発達障害の旦那よ。過剰適応を起こしたら、その場を離れるか早く寝なさい

【この記事は、約3分で読めます】

※ 本記事は、所帯を抱えた発達障害の男性及び旦那を支える奥様を対象としております。


あ~あ、またしでかした。
朝起きた時から、不機嫌そうなカミさんにブチギレてしまった。

分かってる。
不機嫌にさせたのは昨日まで何度も今まで忠告されてきたのに、俺が風呂上りに窓を開けて換気しなかったことだろう。

カミさんは、同じこと繰り返すんじゃねえとお冠。
でも、俺だってわざとすっぽかしたんじゃねえ。

確かに忘れた俺が悪い。
けれど、不貞腐れたような顔されたら全否定された気分になるじゃねえか!!


…冒頭から、どぎつい叫びを申し訳ありません。

一方、こうした経験は、世の発達障害を抱えた旦那様とって一度や二度の出来事ではないと思います。
もちろん、僕も通って来た道です。

しかし、逆ギレする形で妻から愛想つかれるなら、怒らずに自分で過剰適応から逃れたくないですか?


この記事では、自分が思うような展開にいかず過剰適応を起こした世の旦那が、妻との関係をマイナスにさせない方法を解説いたします。

時折厳しい物言いで、坂巻のことをうっとうしいヤツと煙たがるかもしれませんが、ここはどうぞ3分辛抱してお読みいただければ幸いです。

1日の3分なんて、24時間に占める0.002%にしか過ぎません!

どうぞ最後まで、お読みいただければ幸いです。


1.過剰適応の回避は、まず「その場から離れろ」



まず、怒られた場合に反論したくて過剰適応になった場合「その場から離れる」のを推奨します。

なぜなら、妻という一人の人間から離れることで自分が冷静になれるからです。


例えば、こういう場面があります。

慌ただしい平日の朝。
1分1秒でも寸暇が惜しいタイトな時間帯です。
妻は子供に向けて朝ごはんの支度で忙しい中、あなたは洗濯物を干しています。
お互い共働きの中、出発前までにやらなければ出社に間に合わない状態です。

それなのに、妻からいきなり「外につるしている玉ねぎを取ってきて」と言われた。

この時、あなたは洗濯物に集中している中で新しい注文をされ、焦りだします。
しぶしぶあなたは玉ねぎを取りに行きましたが、つい妻の前で舌打ちしました。

これに妻は「何、その態度」と反論。
対するあなたは「こっちも時間まで間に合うように必死なんだ!」と抗議します。

この時点で、既にあなたは焦りから自分本位になり妻をおもんばかる気持ちはありません。

さあ、ここであなたは怒りを鎮める番です。


「頭を冷やしてくる」と一言だけ告げて、その場を離れましょう。


妻と同じ空間から離脱できれば、妻の顔を見ずに済みます。
これはタイムアウト法と呼ばれる、アンガーマネジメントの一つでもあります。

タイムアウト法とはストレスの原因から物理的に離れることで、怒りの強化を抑える方法のことをいいます。

目の前に怒りの原因となった対象がいる場合、いつまで経っても心を落ち着けてリラックスはできません。トイレに立つ、休憩を取る、外出するなどによってその場を離れ、怒りの対照と距離を取りましょう。

出典「アンガーマネジメントとは?怒りをコントロールする効果やコツを解説」


過剰適応が芽生えてしまったら、まずはその場を離れる。
たった一つの行動が、悲しい積み重ねを防止し、ギスギスした人間関係を作らずに済むのです。


2.メンタルを回復したいなら、早く寝ろ


つぎに、過剰適応を自覚したらメンタルを回復させるために早く寝床に着きましょう。

なぜなら、寝ることで脳内の思考回路が整理され穏やかな心を回復できるからです。

これは、ローソンの社長である竹増貞信さんも提唱しております。


怒りの源泉はたいてい、些細なことです。とりわけ社長が直情的になってしまうと、部下は何も言えなくなってしまう。私の場合、夜の怒りを抑えつつ、感情が落ち着く朝まで待って対処することが有効なようです。

出典:ローソン社長・竹増貞信「アンガーマネジメントで大切なことは寝ることだ」


僕の場合、過剰適応を感じたら「冷静になりたいから、もう寝ます」だけ言って寝床につきます。
そして翌朝、妻に「昨日はごめんなさい」と謝る。
これだけです。


妻からしたら、あなたが嫌な気分にさせた怒りを収めたいと考えています。
そのため、「寝る」と「謝る」をセットとして僕はパターン化しています。

パターン化でしたら、この記事を読んでいる旦那のあなたも得意分野でしょう。
習慣づけていけば、過剰適応から解放される可能性も高くなります。


正直なところ、妻はこれ以上に埋め合わせがあればと考えているかもしれません。
妻はあなた以上に、家事や子供のことを考え、頭をフル回転させて忙しくしています。
その大変さに、言われなくても協力して欲しいのが妻の本音でしょう。

ただ、それを求めては「見えないもの」を理解するのが苦手な当事者には酷な話です。
最悪「見えないもの」を的外れな判断で否定されては、これまた過剰適応を起こす要因となります。


だから、できることからやりましょう。

過剰適応を起こしても、何の生産性も産みません。
手っ取り早く寝て、翌朝謝って解決しましょう。


おわりに


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
以上が、発達障害の旦那が過剰適応を起こした時の具体的行動について、お話しました。


家庭とは、仕事以上にマルチタスクで突発的な対応の多い場所です。

子供が熱を出したら、看病する。
買い物では、自分の好きなのだけでなく子供の食べれそうなものを優先させる。
出かける際に何のおやつなら食べれるか、日ごろから子供の食べてるお菓子を確認する。

これを、普段の家事(洗濯・炊事・掃除など)と並行してこなすのです。
一つの作業だけに集中したいあなたは、本来やすらぎの場であるはずの家でも生き辛さを抱えているでしょう。
過剰適応を起こしても、自然です。


ただ、結果的に怒りやゼロ100思考といった形で過剰適応を起こしたら、信頼が崩れます。
「障害者だから、大目に見てよ」ではないのです。


確かに妻もあなたが障害者であることを、理解しています。
一方、「夫」という目線でもあなたを見ているのです。
世間体や体裁というのも、一人の成人として妻はあなたを評価しています。


だから、過剰適応は特に家庭で避けたい問題であります。
そして「その場を離れる」「寝る」を実践。
これだけで、回避可能なのですから。

正直、僕もいつもできていません。
しかし、意識して行動するだけでマイナスはなくなります。
世の旦那さんへ、一緒に変えていきましょう。


この記事を通じて、あなたが家族との関係を修復できるきっかけとなりますように。

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坂巻菱生 | 発達障害(ASD)成人当事者
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