【DDD】できるだけデジタルデトックス
土曜日曜と、デジタルデトックスをしようとふと思い立った。
土日ならクライアントからの連絡も(少)ないから都合がよい。
メッセージをくれた相手には非常に申し訳ないのだが、ちょっと、いやかなり、LINEでげんなりしたことがトリガーとなった。
というのも、結婚式の余興を頼まれてしまったのである。
結婚式にお招きいただくことはとても喜ばしいしありがたいし嬉しいことなのだが、余興はなぁぁ…。
ほかに頼める人がいなかったのか。頼んだが断られたのか。
なんにせよ人前でどうこうするのって、とても苦手である。
なにをしてもスベる気しかしない。
スベってどうしようもないあの空気感、耐えられない。
頼まれなければかかなくてすむ恥をかく羽目になるのだ。
ああもう本当に嫌だ。
嫌とはいえ余興を引き受けなければ「友だちの結婚式の余興を断る薄情なヤツ」というレッテルが貼られるのだろうか。
本当になぜわたしなのだろう。
タイミングも悪い。
こんな絶不調なときに限って、泣きっ面に蜂。
だんだん腹も立ってくる。これはいけない。
正直に「ごめん、まさかのできごとで頭がまっしろだし、今体調崩してるからちょっと時間ちょうだい」と返事を先延ばしにして画面を閉じた。それぐらいは許してほしい。
LINEの画面を閉じると同時に、このまま明日いっぱい、コミュニケーション系アプリを開くのはよそうと固く決意した。
悪いが今のわたしには自分以外のことを考える隙間が1mmも空いていない。だから不用意にうちの敷居をまたがれないよう、ピシャリとシャッターを下ろしておくしかない。
でも、スマホにさわらないわけではない。
コミュニケーション系のアプリの使用を控えるだけだ。
具体的にはメッセージアプリ、チャットアプリ、SNS。
したがってWebブラウザは開いてもいいし、動画やゲーム、電子書籍そしてnoteもOKである。実は使えるアプリのほうが多い。
∽∽∽
かくして、わたしのDDD作戦=できるだけデジタルデトックス作戦がそろりと始まった。
しかしその出鼻をすぐに挫かれることになる。
「あー、あの俳優さん誰だっけ、ほら、◯◯に出てた…!」
我が家で毎日みられる風景だ。
著名人の名前思い出せないあるあるに対しては、脳トレと称して答えをできるだけ自力で導き出そうとみな努めている。
手応えは3パターン。
喉元まで答えが出てきている / 近いところまでは出そうな気がする / だめだこりゃ
全員が「だめだこりゃ」の判断を下すと、グーグル先生に尋ねる流れである。
検索結果をみるとまあ、SNSの多いこと…。
本人公式アカウント、番組公式アカウント、映画オフィシャルアカウント…
しかし今日はSNSを開かないと決めたのだ。
リンクをタップしてはならない。
ネットニュースも落とし穴だ。
「俳優◯◯、役づくりで鍛え上げた胸板に『リアル刃牙!』『まるで20代』の声」などと、これもSNSへの導線が引かれている。
「すべての道はローマに通ず」ならぬ「すべての記事はSNSに通ず」といっても過言ではない。
つい無意識にタップしてしまいそうになる指を引っ込める。ふだんどれだけ無意識かつ不用意にSNSを開いてしまっているのだろうか。気をつけよう…。
それでも2日目ともなれば少し慣れてくる。
というか「もうスマホさわらなくていいや」という気持ちになってくる。
結果、2日目はほとんどスマホをさわらなかった。
通知が来ない解放感。
即レスに縛られない世界は今までの数倍広く感じるぞ。
もうもとに戻りたくない。
土日のDDDは今後も積極的に取り入れていきたい。
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明けて本日月曜日。
わたしは軽く気合いを入れ、メール、チャットアプリとメッセージ関連のソフトを巡回する。
…継続案件終了のお知らせが1件。
なかなかヘビーな修正のご依頼が1件。
…お、おう。
土日みていたスイートドリームは儚く、だがしかし壮大な花吹雪となって舞い散った。
現実って甘くない。
今週末の現実逃避に向けて、踏ん張れわたし。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたはデジタルデバイスとどんなふうに距離をとっていますか?