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積極的に自然にふれるすゝめ

日付が変わる前に眠気を感じるのは、いったいどれくらい久しぶりだろう。
夫とちょっとした小旅行に行ってきた。
昨年からずっと行きたいと思っていた高原だ。冬はスキー場、冬以外は観光地としてオープンしているが、10月にはいったんおやすみになってしまう。9月は雨が多く見送りつづけ、スケジュール的にも最後のチャンスになるであろうこの連休にようやく念願叶った。

空気はとてもみずみずしくて、草木からマイナスイオンやらなにやら目にはみえないがきっとよいエキスがたくさん出ていると確信できる青々しい香りが世界を満たしている。ビニール袋に空気を詰めて持って帰りたいぐらい。

見渡す限り、緑と空。秋独特のやわらかい西陽が植物たちを黄金色に染めている。
ちょっと林道に入れば、どんぐりの実が「ぱちん」と音を立てて木から落ちる音、川のせせらぎ、鳥の声。そして静寂。
ちょっと肌寒いけれど、歩いて体が温まると心地よい涼しい風。水筒に入れていったただの水でさえおいしく感じるマジック。

そんなふうにして、樹木、草花に囲まれて歩くこと10,000歩。
ふだんは散歩しても4,000歩ちょいだから、2.5日分の歩数だ。そりゃあつかれるさ。

つかれているからなのか、大自然を味わうのに集中しているからなのか、夫との会話はぽつりぽつり。
同じ会話がない状態でも、自宅で会話がないのと、自然のなかを歩いていて会話がないのとではふたりのあいだに流れる空気もまったく異なる。
つかれてくるとあからさまに機嫌が悪くなる夫だが、今日はそのキリキリ感も緑の空気に呑み込まれてしまったようだ。

歩いているあいだはもちろん、行きも帰りもスマホは通知OFF、つまり仕事も完全にOFFにできた1日である。
もう本当に、非常に穏やかな1日であった。

帰りにはお土産屋さんで入浴剤を買ってきた。
今ちょうどお風呂をわかしながらこのnoteを書いているわけだが、このあと今日買った入浴剤でお風呂に入ればまた極楽気分を味わえるだろう。
夫は地ビールと、スーパーでお惣菜を買って、さっきまで晩酌を楽しんでいた。

諦めず、行ってよかったな。
実は昨夜まですごく迷っていた。土日祝日はできるだけ仕事を休みにしているとはいえ、仕事のことが気にならない日は稀だ。仕事を休んだとしても、進めておきたい勉強もまだまだ残っている。まる1日休む余裕なんてあるのだろうか。

でもやっぱり確信した。
自分のアンテナに引っかかった場所というのは、行ったほうがいい。とくに自然を感じられる、非日常的な場所には。自分の感覚、これからもだいじにしよう。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが最近感じた自然はどこでしたか?

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