生きる

誰もが生きる意味を探している。

それぞれの夢や生活をかかえながら
何も見えない暗い道のりを進み
今日を生きている。

誰かは生きる希望を語り
誰かは生きる絶望を語る。

僕は明らかに後者の人間だ。
この日々に意味をみいだそうと
もがきながら生きている。

きっと僕の書く文章は万人受けしない。
暗い話ばかりで、読んでいても
胸糞が悪いかもしれない。

でも、僕はこれからも
このスタイルで
書き続けていこうと思う。

本当に辛くて苦しい時、
希望は毒になる。

死にたい人に、生きる希望を語っても
それは地獄を長びせるにほかないから。

僕は死にたい。消えたいと思っている人を
否定しない。その感情はあたりまえだ。

だって、そう思うほどあなたは
苦しんで、痛くて、耐えて、
一人で抱えてきたんだろう。

涙を瞳に隠しながら、
他人には笑顔をよそおって
自分を偽りながらも生きてきたんだろう。

あなたは何も悪くない。
むしろ、讃えられるべき存在だ。

よくここまで生きてくれて、
今日も息をし続けてくれてありがとう。

絶望は時に、救いになる。
苦しみや悲しみに寄り添ってくれる。
自分だけじゃないと思えるから。

あなたは一人じゃない。
その死にたい感情も
抱えながら生きていていいんだよ。

あなたがもっている傷も、
決して無駄なんかじゃない。

傷を負った数だけ、
あなたは優しくなれる。
人を救えるようになる。

無理に上を向いて歩かなくてもいい。
下を向きながら歩いてもいいんだよ。
遠回りしても、寄り道をしても、
一歩いっぽ前に進んでいけば充分さ。

きっと人生は楽しいことばかりじゃない。
嫌な思いもつらい出来事もあると思う。
もしかすると、これからも
悲しみの波が押し寄せるかもしれない。

でも、それでも、
僕は生きていたいと思う。

生きていないと分からないことがある。
人の愛情。美しい景色。
期待もしなかった喜び。

きっと死んでいたら
そうした嬉しい出来事も分からずに
終わっていたと思う。

確かに、生きることは苦しい。
「もう何もかも終わりにしたい」
そう考えることも、この先あると思う。

だけど、僕はあなたが
生きてくれている。
それだけで、嬉しいんだ。

この生きづらい世界でも、
今も頑張ってあなたが生きていると思うと
救われるんだよ。一人じゃないんだって。

だからね。身勝手なお願いだけども
どうか死なないでほしい。
これ以上、自分を責めないでほしい。

僕はあなたに何度も言うよ。

あなたは誰よりも頑張っている。
あなたは誰よりも自分と戦っている。
あなたは優しい人だ。
あなたは強い人だ。
あなたは大切な人だ。

もう大丈夫なんだよ。
自分を偽らなくてもいい。
壊れた心を隠さなくてもいい。

そんなことをしなくても
あなたはじゅうぶん魅力のある人なんだ。
次は自分に優しくしてあげて、
他人に向けていた優しさを自分に。

一緒に生きていこう。
明日も生きてみよう。約束だよ。
どこまでも、どこまでも、、