短歌|言わずともわかるだろう?
言わずともわかるだろう?という顔をわかりませんという顔で見る/友常甘酢
仕事がせわしなく進んでいく空間で
「わかるよね?」の雰囲気が漂うとき、
「いえ…わかりません…」のオーラを出すのは勇気が要るもの。
そして、「え!?まさか…わからないの!?」の表情を受け止めていく。
それでも前を向いて、恥をかきながら努力して
笑える時は精一杯笑って生きていく。
いい仕事ができたな…
役に立てたかも…
って思える日は、
いつもの安いインスタントコーヒーが
ちょっとおいしく感じる。
電線だらけの空が
いつもより解放的に見えたりする。
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