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好きなことを好きなように語るだけの場所として。

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最近の記事

【レールに乗って】ラストマイル【どこまで行く?】

※ネタバレ感想  待ちに待った『ラストマイル』を見てきました。公開日翌日の土曜日で、遅い回だったのですが、ほぼ満席。  人気興行の悪いところで、後ろの客から適宜蹴られるわ、隣の客はしゃべるわで最悪でしたが、映画は最高でした! 前提条件①:2つのドラマについて  脚本の出来が保障されている映画ほど、見るのに安心する映画はない。また、そこに出てくる役者の豪華さに心躍ることも嬉しい。この映画に出てくれて、本当にありがとうございます!!!っていう気持ちしかない。  ドラマ『アン

    • 【玄人向け】Chime【これは怖い】

       黒沢清監督の激怖ホラーという評判を聞き、さらに45分という短さも手軽なことから、さくっと見に行ってきました。シネマカリテは久しぶり。  何が手軽だ、馬鹿野郎。  見終わってからずっと心臓のバクバクが止まらない。  はっきり言えば、思った以上のことは何も起こらない映画です。私も見終わった後に、「こんなもんかぁ?」と肩透かしを食らったくらい……。そこからずっとドキドキが止まらないまま、夜。  この恐怖の根源は何なのかを落ち着かせるために、どうにか言語化しようと思って、今、ポメ

      • 【観劇】正三角関係【そんな単純な話じゃない?】

         7/24のソワレにて、観劇。  普段なら、観劇後にある程度の感動と解釈をもって、「おかわり、いつ行こうかな?」とか考えるのですが(もはや2回見ることが普通になっている)、今回は咀嚼するのにすごく時間がかかりました。おかわりもどうしようかな、と思う始末です。何というか、再考したい箇所がない。  しかし、8月9日までにはどうにか感想をあげようと思い、箇条書きながら、どうにか感想をしたためました。 その前に、役者さんの感想から。 松本潤 最初、滑舌がちょっと?と思ったけれど、

        • 【オールナイト上映】秘密を抱える少年少女たち【岩井俊二】

          新文芸坐で開催されているオールナイト上映に参加してきました! 岩井監督のそれは毎年毎年「行きたい、行きたい」と思いつつ、なかなか予定が合わず行けなかったのですが、今回、ようやく参加することができました! ラインナップは、「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」「リリィ・シュシュのすべて」「花とアリス」の3本。 夏のこの時期に見るにはあまりにも「大正解」な3本です! 1本目:打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか 元々は「世にも奇妙な物語」のようなショートドラマから

        【レールに乗って】ラストマイル【どこまで行く?】

          【感想】関心領域【音で知る映画】

          たまたま新聞を読んでいたら、話題にあったので気になって鑑賞。 しばらく映画館を離れていたので、鬼○とか○術とかの劇場版の副題か何かだと思っていましたw 6/1に鑑賞したのに、感想を書き上げるのに結構タイムラグができてしまったのが、今回の反省。 上記の新聞記事で、ある程度の概要を知ってから鑑賞したということもありましたが、開始数分でもう嫌な感じがヒシヒシ、ヒシヒシ。 見終わってから、しかし、これは確かに賛否両論、全国ロードショーでやる映画にしてはかなりニッチな作品だな、という

          【感想】関心領域【音で知る映画】

          【この親にして】ボーはおそれている【この子あり】

           前売り券を購入しておきながら、公開から2週間以上経ってようやく鑑賞。  前作の勢いと異なり、公開規模が縮小されていると思うのも納得。2回目を見たいとは思わせない、3時間の大作である。  集中力のある、もとい勘のいい鑑賞者ならば、二転三転する本作でも、ある時点で「これはすべて母親が仕掛けているのでは?」という嫌な予感を抱くはずである。  私が気付いたのは「実家に辿り着き、階下に降りて、母親の遺体を確認する」というシーンでだが、その階段の柱に年齢ごとにボウの写真が飾ってある、

          【この親にして】ボーはおそれている【この子あり】

          【かわいい子には】哀れなるものたち【旅をさせよ】

           近所の映画館で平日に鑑賞。  R18ということで、落ち着いた客層。とてもよい環境だった。  ヨルゴス・ランティモスの作品は「聖なる鹿殺し」あたりから監督名を認知し始めたのですが、それ以前にも「籠の中の乙女」や「ロブスター」とかは見ていたので、テイスト自体は前から大好きだったようです。  そんなわけで「哀れなるものたち」。映画館にあったチラシのデザインに惹かれ、監督の名前を確認したら──! だったので、いそいそと見に行きました。  感想は1回だけの視聴での印象で書いてますの

          【かわいい子には】哀れなるものたち【旅をさせよ】

          【わ、和田ァ…】カラオケ行こ!【映画感想】

          近所の映画館にて鑑賞。 脚本が野木さんなので基本的には何の心配もしていませんでしたが、キャッチコピーの「青春も延長できたらいいのに」を見たときに、そういう話だったかな?と一抹の不安を覚えました。 が、映画を見て、これは確かに青春映画だ!と思いました。うまくそこに着地させたというか。 というか、和田くんですよ、和田くん…。そして、映画を見る部の子! ※以下、読み返すと、ほぼ和田くんと映画を見る部の子の話をしています。狂児と聡実の話を読みたい人は他をあたってください。 ※書き手

          【わ、和田ァ…】カラオケ行こ!【映画感想】

          【満を持して】ダンジョン飯【大興行だよ】

          12/8に一度見てからの、12/10の舞台挨拶付きでおかわりしてきました〜! ※原作ファンなので先々の展開のネタバレを含みます トークショーメモ(印象に残ったところ、時系列ではない ・登壇者の方々はスタッフオリジナルのTシャツみたいなのを着ていた ドラクエの戦闘シーンパロ?みたいな?(ちょっと欲しい ・声優さんが出るトークショー初だったのですが、さすが芸能関係、喋りがうめぇ…となる(つい、スタッフ関係のトークショーと比べてしまう笑 ・ライオスの思考回路が掴めない熊谷さんは「

          【満を持して】ダンジョン飯【大興行だよ】

          【どうしようもなく面倒で】キリエのうた【かわいい女たち】

          この才能のために映画の1本も撮り下ろすよね。っていう説得力がアイナ・ジ・エンドの歌声にはあり、それがすべての映画だと思いました。 岩井作品は、短編含め、結構見てきましたが、今作にはセルフオマージュが多かったように思います。 その中でも、同じくウタモノとして共通点が多いのは「スワロウテイル」でしょうか。CHARAをボーカルとした円都バンドは、2016年に再結成されて新曲を出してびっくりしました。 しかし、岩井映画史的に、この作品はCHARAがいるから、ウタモノになったという言

          【どうしようもなく面倒で】キリエのうた【かわいい女たち】

          【おかわり】兎、波を走る【劇場に座り込んでいるのは誰か】

          運良くリセールに当たりまして、おかわりできました。 2回目を見て大正解。前回は席の近さと問題の理解度が足りなかったせいか、思った以上に引き摺り込まれていたようです。今、感想を読み直すと、大変恥ずかしい。 お譲りいただいた席が超良席で、ほどよく舞台から遠く、全体像が眺められ、かつほぼセンター! 演出意図を含め、かなり解像度が上がりました。1回目の時はラスト付近の奥はほぼ見えなかったからねw そして、前回、うまく受け取れなかった「あなたの話なのよ」(by『オイル』)をちゃんと受け

          【おかわり】兎、波を走る【劇場に座り込んでいるのは誰か】

          【感想】君たちはどう生きるか

          ジブリのババアキャラを愛する者として、開始数分でかわいいババアが7人も出てきた時点で、これはもう大ヒット間違いなしでしょ!?って思いました。グッズ化を期待しています。 いいか、鳥よりもだ!! ババアをグッツ化せよ!!! 以下、ネタバレ感想です。 映像表現については、私が書けるほどのことはないので触れてません。 長尺に感じた理由 いきなりマイナス面から書きますが、本作、かなり長尺に感じました。しかし、上映時間だけ見ると、「もののけ姫」や「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピ

          【感想】君たちはどう生きるか

          【猫は死ぬ】怪物【ミステリーなのか、ヒューマンドラマなのか】

          キャッチコピーとCM程度の事前情報で鑑賞。 原作があるのかと思えば、映画オリジナルっぽい。ノベライズがあるそうなので、映画のための脚本。からの、小説なのかな? ラストシーンと音楽が美しく、鑑賞後は満足感がありましたが、よくよく考えると設定に無理がある映画であとからイライラが沸いてくるw 脚本が良かっただけにとても残念。 三幕構成で、一つの事象に対して各章の視点者から語られることで徐々に「真意」が明らかになっていくという構造。パク・チャヌク監督『お嬢さん』を思い出しました。最

          【猫は死ぬ】怪物【ミステリーなのか、ヒューマンドラマなのか】

          【観劇】兎、波を走る【当日券チャレンジ記録あり】

          先に、当日券チャレンジの記録を残します。 ご参考までに。 1人でも多くの方にこの舞台を見てほしいです。 チケの販売開始は18時。18:15にロビー開場、19時開演なので、前方であれば1時間くらいの空きがあるので軽食くらいは取れる。 今回は、平日の19時公演狙い。15時くらいに並べばいいかな〜?と思いつつ、13時頃に顔を出したら既に4〜5人並んでいました…。慌てて後方へ並ぶ。S席ゲットだぜ。3時間ノンストップ公演なので、立ち見は死ぬと思ったからすごく嬉しい。 野田地図は毎度、

          【観劇】兎、波を走る【当日券チャレンジ記録あり】

          【LOOP8】ネタバレ感想② 個別エンドについて

          個別エンド感想 まとめ ネタバレ感想①と一部内容を重複するやも。 小説既読済み、各人の全イベントを見た前提。 クリアした順に並べてますが、感想の時系列はバラバラです。 小説を読んでからまた回収して、感想を書き足しました。…しかし、キャラ毎の贔屓が露骨じゃない? わかりやすく個人の所感をまとめると、以下の通り。 ◎タカコ、ベニ、マックス、ミッチ ◯イチカ △テラス、ホオリ、マキナ イチカ 個別エンド解放後、即回収しました。確認したいことがあったので2回も見てしまった。「ダ

          【LOOP8】ネタバレ感想② 個別エンドについて

          【LOOP8】ネタバレ感想② UI的な話と今後の展開について

          巷で散々出ている通り、ともかく動きが悪いです。加護や戦闘も演出カットできますが、微々たるもので、特に戦闘に関してはカットオンとオフの違いがわからないくらい。もう少しスピーディーにしてほしい。パーティキャラに指示もできないため、回復手段がない、体力が低いキャラは死ぬ、効率の良い戦い方ができないという不便さがある。 このあたりはそのうちアップデートで改善されると思いますが……。RPGとしてテンポが悪過ぎるので! 戦闘が苦痛になるのはマイナスなので! 繰り返しの会話と、主人公の動き

          【LOOP8】ネタバレ感想② UI的な話と今後の展開について