『優兄』
「あっ、危ない!」必死に走って弟を押した。
頭上から、たくさんの光が降り注ぎ、
目を開けると、僕は角のある馬に乗っていた。
「ねぇ、どこに行くの?」
「天国だよ。どういうとこか分かるか?」
「僕、死んじゃったんだね。僕だけ?」
「あぁ。お前のおかげで弟は助かったよ」
「それなら良かった」「悲しくないのか?」
「うん、僕はお兄ちゃんだから。守れたから。
いつか、天国に来たら、いっぱい遊ぶんだ」
#10行 #ショートストーリー #ショートショート #短編 #短編小説 #小説 #詩 #現代詩 #家族 #人生 #天国 #交通事故 #事故 #兄 #弟 #兄弟 #光 #角 #ツノ #馬 #ユニコーン #死ぬ #助かる #生きる #守る #優しさ #お兄ちゃん #優兄 #超短編 #スキしてみて
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?