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旅の記憶 聖地やアートや

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旅先の体験や景色の記憶を掘り起こして整理中です。一期一会の場所、再訪したい場所、まだ見ていないあの場所など。
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#一度は行きたいあの場所

「杉本博司 アートの起源」展  丸亀市猪熊玄一郎現代美術館(2010〜2011年に開催 )

展覧会概要 現代美術作家の杉本博司が、丸亀市猪熊玄一郎現代美術館で2010年から2011年にかけて開催した展覧会です。 本展は「アートの起源」というテーマを、科学、建築、歴史、宗教という4つの視点で構成されたものでした。 展示期間 1年間にわたって4つのテーマで連続開催されました。 第一部 化学 2010年11月21日〜2011年2月20日 第二部 建築 2011年3月6日〜5月15日 第三部 歴史 2011年5月29日〜8月2日 第四部 宗教 2011年8月28日〜1

青森県|奥入瀬渓流ホテルにある岡本太郎作品

十和田湖から流れる奥入瀬渓流を訪れた時の思い出です 奥入瀬渓流ホテル 奥入瀬渓流は、青森県十和田市の十和田湖から流れる渓流です。 特別名勝および天然記念物に指定されています。 渓流沿いには遊歩道が整備されており、四季折々の豊かな自然の美しい景色を楽しみながら散策することが魅力です。 奥入瀬渓流ホテルは、この美しい渓流沿いに佇むリゾートホテルです。 ホテル内にある岡本太郎作の大暖炉はこのホテルのイメージにもなっており、現在は星野リゾートが経営しています。 ホテル内にあ

太宰府天満宮|今だけの特別な仮殿(藤本壮介設計)、境内から天開稲荷社

天神様といえば菅原道真公。 学問の神様として受験シーズン前にはとりわけ参詣する人が多くなります。 日本全国の神社8万社のうち3番目に多い神社が天神さまです。神社本庁「全国神社祭祀祭礼総合調査」(1990〜1995)では3,953社。8万社に数えられない小さな社まで含めると12,000社程あるとも言われています。 実在の歴史的人物が神となった最初期の例(?) 御祭神は菅原道真公(承和12年〜延喜3年/845年〜903年)。平安時代前半に実在した人物です。 祀られた当初は

江之浦測候所#2 春日社、新年の「歳旦祭」と「春日燈籠」と見逃しがちの「隠切支丹地蔵」

春日燈籠 柑橘山春日社 令和7年1月5日開館初日に歳旦祭は執り行われました。 皇室では元旦に宮中三殿で行われる年始を祝う祭祀であり、各神社においても新年の始まりを祝う祭として行われます。 私もその他大勢のひとりとして頭を垂れて参りました。 神職による祝詞、お払い、玉串奉納と続き、祭祀は厳かに執り行われました。 *神事の最中は撮影禁止です 春日社は2022年に勧請されました 現存する最古の春日造りの姿を残すという奈良の忍辱山円成寺の春日堂を採寸し写した社殿とのことです

日本最古の神社、三輪明神 大神神社(おおみわじんじゃ)巳年に福徳をもたらすかも

オオモノヌシとオオクニヌシは呼び名がよく似ている 大神神社の御祭神である大物主大神(オオモノヌシノオオカミ)は、出雲の大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)と国造りを成した神様です。 『古事記』では「大和の御諸山(三輪山)に祀れば、一緒に国造りをしよう」といい、そして祀られることにより葦原中国の国造りは成ったのです。 『日本書紀』にも同じ話がありますが、オオモノヌシはオオクニヌシの「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」であると言い、両神は同一であると解釈されていま

霊場恐山

「人は死ねば恐山に行く」と地元で言い伝えられてきた、 日本三大霊場のひとつ(*1) 青森県下北半島にあります。 霊場には数多くの積み石があり風車が回っています。(*2) 恐山は死者の集まる山とされ、イタコの口寄せが有名です。 古くから死者を供養する場所とされたのは、火山活動に由来する硫黄ガスが漂い、草木の生えない荒涼とした奇景が仏教の死後の世界感と重なったようです。 恐山菩提寺 最澄の弟子である円仁(慈覚大師)が貞観四年(862)に開山したとされます。 円仁が見た夢の

2泊3日で伊勢神宮参拝(3日め) 内宮と別宮参拝、朝熊山金剛證寺へ

今回は3日め 内宮→おはらい町→猿田彦神社→朝熊山金剛證寺 2泊3日お伊勢参りスケジュール 1日め 名古屋駅→二見浦→伊雑宮→伊勢市駅 2日め 外宮→伊勢市内の別宮&美術館など→瀧原宮 3日め 内宮→おはらい町→猿田彦神社→朝熊山金剛證寺 2日め(前回) 3日めは内宮参拝から 内宮の正宮である皇大神宮(こうたいじんぐう)では、皇室の御祖神であり日本人の総氏神である天照大御神をお祀りしています。 個人的には、何もない(真御柱のみある)敷地にむしろ神々しい何かを感じる

2泊3日で伊勢神宮参拝(2日め)外宮と別宮参拝と美術館

今回は2日目、外宮→伊勢市内の別宮&美術館→瀧原宮です 2泊3日お伊勢参りスケジュール 1日め 名古屋駅→二見浦→伊雑宮→伊勢市駅 2日め 外宮→伊勢市内の別宮&美術館など→瀧原宮 3日め 内宮→おはらい町→猿田彦神社→朝熊山金剛證寺 1日め(前回) 2日めは外宮参拝から 外宮の正宮である豊受大神宮には豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られます。天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)です。 天照大御神が雄略天皇の夢で告げ、丹後から伊勢の地に呼ばれました。

2泊3日で伊勢神宮参拝(1日め)先ずは二見浦で浜参り、電車で向かいました

2泊3日のスケジュール 今回はお伊勢参りを中心に巡り賢島や鳥羽観光は割愛です。二見浦の浜参宮から始めて、外宮と外宮、別宮全てを巡り、最後は朝熊山金剛證寺をお参りする2泊3日です。 1日め 名古屋駅→二見浦→伊雑宮→伊勢市駅 2日め 外宮→伊勢市内の別宮&美術館→瀧原宮 3日め 内宮→おはらい町→猿田彦神社→朝熊山金剛證寺 伊勢の神宮は125社 伊勢の神宮には2つの正宮(内宮・外宮)があります。正宮に次ぐ格式を持つ別宮は、正宮の「わけみや」という意味で、内宮と外宮の別宮

千利休 茶室《待庵》

千利休が作ったと伝わる妙喜庵の茶室《待庵》は京都大山崎にあります。 「天下分け目の戦い天王山」で羽柴秀吉本陣となった天王山の麓です。 国宝指定の茶室は3つあり、そのうちで最も古いものといわれています。 他の2つは《如庵》(愛知県犬山市)と《密庵》(大徳寺)となります。 見学は完全予約制(往復ハガキによる申し込みのみ)です。 写真撮影は禁止になっています。 今回の記事は、ご縁があって待庵をゆっくり体感することが出来た際のものです。(ここでは写真掲載はありません) 次の写真は

「待庵」を写した 杉本博司 茶室「雨聴天」

千利休の茶室「待庵」を本歌取りした杉本博司の茶室です。 2013年「HOUSE VISION」で発表されました。 新素材研究所(杉本博司×榊田倫之)設計、住友林業と水澤工務店の施工による「数寄の家」と茶室「雨聴天」です。 「雨聴天」は2017年から江之浦測候所に移築されました。 杉本博司が暗くなるまで外で遊んでいた幼少の頃、ある日俄かに大粒の雨が降って来て友達と近くのトタン屋根の小屋に逃げ込んだという。 トタン屋根を叩く大粒の雨に音に・・・ 江之浦にあった蜜柑小屋のトタ

天岩戸神社から高千穂神社へ(宮崎県)

日本列島の古い地層の周辺には、不思議と多くの聖地が置かれていることが知られています。 神社形式が成立するよりずっと昔の太古から、ここは聖地であったのだろうと思える場所があります。 高千穂もそのひとつなのです。 最近ではアニメ「推しの子」※ にも登場し、こちらの聖地として訪れるひとも増えるかもしれません。 ※第2期放送(2024.7.3〜2024.10.6) 宮崎県の高千穂町には、日本神話に登場する場所と伝えられている聖地が点在しています。「古事記」の物語も踏まえながら、お

聖地へ|熊野詣(3)

前回まで 熊野古道のひとつ大門坂を登り、熊野那智大社と青岸渡寺から、飛瀧神社・那智瀧に詣でたのち、熊野速玉大社と熊野本宮大社へ向かいました。 ここからが今回です 熊野三山の主祭神と本地仏 ・熊野本宮大社  家津美御子大神(スサノオ) ・熊野速玉大社  速玉大神(イザナギ) ・熊野那智大社  夫須美大神(イザナミ)    那智別宮飛瀧神社 大己貴神(オオナムチ) 平安時代以降は現世における極楽浄土の聖地として神仏習合してそれぞれに本地仏が教えられるようになります。

聖地へ|熊野詣(2)

飛瀧神社(ひろう神社) 飛瀧神社の御神体は瀧そのものです。 そのため拝殿や本殿はありません。 熊野那智大社の別宮です。 那智瀧 神武天皇東征の時、那智の浜から上陸し困難にあうも、八咫烏(やたがらす)が先導してからは那智の滝を発見し、大己貴神(おおなむちのかみ)が顕れたとして祀り、その後無事大和へ至ります。 滝は御神体の大己貴神であり、飛瀧権現であり、本地仏としては千手観音であるとされています。 熊野信仰 神武東征神話、吉野や高野山につながる山岳霊場である熊野。 平安