福岡「焼き鳥」事情あれこれ
日本7大焼鳥(室蘭市、美唄市、福島市、東松山市、長門市、今治市、久留米市)をはじめ、ご当地グルメとして「焼き鳥」を掲げる地域は全国にあります。焼鳥といいながら、豚だったり牛だったり、串に刺さずに鉄板で焼いたり、味噌だれつけたりとバリエーション豊か。
福岡も独自の焼鳥文化圏で、よく言われるのは「豚バラ+キャベツ」。鶏肉メニューではなく、豚バラが一番人気で、いきなり「バラ5本」などと注文する人も多く。
一緒に出て来るのが、ざく切りキャベツの「うまだれ」かけ(無料)。こってりとした豚バラに、ポン酢風の「うまだれ」キャベツがピッタリ。ビールがすすみます。焼き上がるのが我慢できない輩は、キャベツだけバリバリと食べ、おかわりを要求したりして。
「鳥皮」も独特。苦手な人も多い鳥皮ですが、福岡のそれは、串に鳥皮をぐるぐる巻いて、タレをつけては焼くの繰り返しで数日かけて作られます。外はカリッと、中はジューシー。「鳥皮」の概念が変わること請け合い。女性でも一人10本をいきなり注文するのが珍しくなく。
「家康」「信長本家」「天神信長」「信秀本店」など、戦国武将の名前を冠した店が多いのも特徴。会社は違いますが、大島家の6兄弟が福岡・熊本で展開したもので、店構えも似ています。「信秀本店」だけは「家康」で修業された方ですが、個人的にはここがおすすめ。
最後に実家で作っていた焼き鳥。地元の農協が、養鶏を推奨していたこともあり、鶏肉直売場で新鮮で安い肉が手に入ったことや、実家で出荷するほど玉葱を栽培していたことから、よく焼き鳥を食べました。金串に鶏肉と玉葱と、時々ピーマンを刺して、塩コショウでシンプルに。美味しかったなあ。