「わからずやの宣誓」(詩)
ああ 私はもう 苦しみたくないのだ
苦しいと唱えることも
苦しいと零すことも
蹲って 声を殺すことも
もう やりたくない
ひとつとしてゆるさない
私が苦しむことを
私が許してはいけない
私だけは けして
私を苦しませる先頭に立ってはいけない
あまねく光を手繰り寄せ
小さな あたたかさで その手を包む
ねぇ いいかい?
もう 私よ 苦しむことを求めることはないと
今すぐここで あの うかない顔で列をなす
私のための誰かの喜びたちに誓え
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?