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「やわらかな白」(詩)

とろとろとやわらかく白い息吹は
祈りを必する
やさしいこころが織物ならば
いくらでも軽く軽く被せてやろう

なにもかも私のためじゃない
あらゆるすべてが私だっただけだ

涙のたびに手をひらこう
正しさの謂れの小骨を拾い上げ
小さな羽くらい拵えてあげられるだろう

祈りはたちよらない
この今に刺さり落ちる
あかいあかいため息をすくう

手に成りおりる

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