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シリーズ「パラグライダーで墜落 そして入院」

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パラグライダーの大会でまさかの墜落。硬い地面に叩きつけられながらも数々の奇跡でなんとか生きのびる。手術や治療のことから心の動きまで様々なことを時系列で語っています。
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#怪我

最後の手術の日程が決まる ~第57話 パラグライダーで墜落 そして入院~

先日、定期検診へ行ってきました。 結果から申しますと、予定している最後の手術の日程が来年2月の上旬に決まりました。 今回の手術は腰に入っている金属の一部を外すものです。 写真の通り、潰れてしまった腰椎に金属が入っています。さらに腰椎にサポートするように2本のシャフトが入っており、スクリューで固定されています。今は5つの腰椎がガチガチに固定されている状態です。 このシャフトとスクリューの一部を取り除き、固定する腰椎を5つから3つか2つに減らすという手術です。 この手術

入院時の心得「3ヶ月の入院で学んだこと、気付いた大切なこと」 ~第50話 パラグライダーで墜落 そして入院~

今回書く内容は是非皆さんに読んでほしい投稿です。 題して「入院時の心得」です。 パラグライダーの墜落で大怪我をし、3ヶ月入院しました。3ヶ月も入院をすると、いろんなことがあります。そういった出来事から学んだこと、気付いたことの中でも自分が「入院する前から知ってたらよかったな」と思うことをまとめました。 先に言うと、今回の投稿はかなり長いです。Noteの特性上、何回かに分けて書いたほうがいいんだろうなと思っています。でも読んでくれた人にとって役に立つ投稿にすることを優先する

みんな!運動して!! ~第46話 パラグライダーで墜落 そして入院~

もしかしたら、勘がいい人はタイトルと写真を見て私の言いたいことを察した人がいるかも知れません(笑) 前回の投稿で、一ヶ月寝たきりになると、人間は恐ろしいほど体力、筋力がなくなるという話をしました。 詳しくはこちらから↓ そんな体験をした私だから言えること。 運動はめっっっっっちゃめちゃ大事!! みんな!もつと積極的に運動して!!! ってことです。 いや別に、「明日からジムに行け!」とかそんな事が言いたいわけではないです。 実は一度動けなくなった自分はもう一つの事に

神様への願いごと~第39話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と20日程が経った日の出来事です。 入院している病棟で、以前声をかけてくれたお婆ちゃんがまた声をかけてくれました。 ↑声をかけてくれたお婆ちゃんとのエピソードはこちらから 用事があって廊下に出た所で、そのおばあさんにお話があると声をかけられたんです。 ホールのソファーに移動し、話を聞きます。 なんでも、日の流れや天候の関係で今日の日暮れ時に西の空にお祈りをすると神様がきっと叶えてくれる、だからお祈りをしたほうがいいとおばあちゃんが知り合いの方から聞い

見てくれている ~第36話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と20日程が経った日の出来事です。 もうちょっとすれば入院して3ヶ月になってしまいます。入院生活にもかなりなれてきました。 ↑でも綴っているのですが、私の入院しているリハビリ病棟で治療をしている人の多くは高齢の方です。みんなリハビリをしながら治療をしている人たちです。それなのに、、悲しい現実がそこにはありました。 「頑張ってリハビリをして、また元の生活に戻るんだ」といった意思をリハビリする姿から感じられる人はほんの一握りしかいません。60人いる病棟で、

「K」のつく療法士には気をつけろ ~第25話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落して1ヶ月と19日程経った頃のお話です。 リハビリ病棟に移動して数日が経ちました。この頃の体の状態としては、ピックアップ歩行器を使って片足歩きすることにも慣れてきた頃でした。病院内を思ったようにある程度動きまわれるくらいになっていました。 リハビリ病棟に移って担当になったKDさん。休日や外回りの関係でなかなかあえませんでした。やっと施術をしてもらえたのはお引越しをしてから5日後となってしまいましたが、KDさんもドSでハードなリハビリをしてくれる、すばしい理学療法士さん

パラグライダーで墜落。そして入院。その20 ~悲しいお知らせ~

墜落してから1ヶ月と10日ほど経った頃のお話です。 前回、左足が1/3荷重になった次の日に今後の人生計画に大きな影響のあることを知ることになりました。。。。 <知ることになった経緯> 実は石川の病院に入院していた頃、担当医の方がA4用紙に自分の怪我についての情報をまとめた紙をくれていました。 そこには ・怪我の名前と、どういう怪我なのかの解説 ・どういう手術をしたかの解説 ・今後の治療の計画 ・「こういう後遺症が出る可能性があります」といった解説 ・「こういう動きはあま

パラグライダーで墜落。そして入院。その4 〜手術とその後の苦しさ〜

墜落してから10日。話は転院して、翌日の手術のための検査を終えて、ご飯を食べて落ち着いた夜の話になります。 ゆっくりし始めた時に看護師からある事を言われました。 「明日の左足の手術のために足のむくみは取っておきたい。なので足を高くして寝て欲しい」とのことでした。 それはつまり、、、移動で犠牲にした腰がめちゃ痛い寝方なんです。 無理ぃぃ!!! となりましたが、、、手術のためです。拒否するわけにはいきません。。。 看護師さんと相談をしながら寝方をあーでもない、こーでもないと試行

パラグライダーで墜落。そして入院。その1 〜墜落した日〜

気がついたら、何故か病室で寝ていてました。全く訳がわかりませんでした。 パラグライダー中に墜落してしまいました。 今、この投稿を書いているのは事故から、約2ヶ月たち、振り返りながら書いています。 しばらくnoteに事故の事や入院生活について色んな角度から書いていこうと思います。 まずは自己紹介を。 前島聡夫(まえしまあきお)と申します。 東京でフリーランスのフォトグラファーとして主に写真、たまに動画の仕事をしながら、パラグライダーを本気の趣味でしています。パラグライダー