アルセーヌ・ルパンの事件現場を巡る⑭-シャンゼリゼ大通りにルパン現る!-
みなさん、こんにちは!
今日も、アルセーヌ・ルパンの聖地巡礼本をご紹介しながら、パリを旅したいと思います。
さて、今回はシャンゼリゼ大通りが舞台となる2つの作品、『2つの微笑を持つ女』と『特捜班ビクトール』を取り上げたいと思います。
『2つの微笑を持つ女』と『特捜班ビクトール』のあらすじについては、過去記事もしくは拙著をご覧ください↓
『2つの微笑を持つ女』に関しては、シャンゼリゼ大通りが登場する場面は、以下の過去記事になります。
『2つの微笑を持つ女』は、15年前にフランスのビシーで起こった殺人事件が発端になっています。
15年後、舞台はパリに移り、2人の女性とルパンが事件に関わることになるのですが・・・。
ルパンが助けたいと思っている女性は、マフィアのような悪い男と関わりがあり、しかもその男が15年前の殺人事件に関わっている可能性があることから、警察もルパンもその男を捕まえようと奔走します。
ある日、ルパンはその男がシャンゼリゼ大通りにある「カジノ・ブルー」に現れることを突き止め、その店に赴きます。
なんと、この「カジノ・ブルー」は、モデルとなったお店が実際にシャンゼリゼ大通りにあることが分かりました!
それが、「パビヨン・ルドワイヤン(Pavillon Ledoyen)」です。
Pavillon Ledoyen - Wikipedia
なんと!フランス革命時代から、お店の名前を変えつつ存在しているレストランのようで、Wikipediaにも書かれている通り、パリで最も古いレストランの1つとされています。
恐らく、作者モーリス・ルブラン氏もこのお店に行ったことがあるのではないでしょうか。
→ Yannick Alléno | Restaurants gastronomiques et bistrots | Site Officiel (yannick-alleno.com)
さて次は、シャンゼリゼ大通りが舞台のもう1つの作品『特捜班ビクトール』をみていきますが、過去記事では以下の場面になります↓
パリの特捜班に所属するビクトールは、多くの外国人で賑わう大きなホテルに、外国人になりますまして宿泊し、ルパンの恋人ではないかと思われるアレクザンドラ公爵夫人に近づこうとします。
そのホテルがシャンゼリゼ大通りにある「カンブリッジ・ホテル」ですが、このホテルのモデルとなったのが、「クラリッジ・ホテル」です。
Hotel Claridge Paris **** | 4 star Hotel Champs Elysées | OFFICIAL SITE (hotelclaridgeluxe.com)
このクラリッジ・ホテルがモデルだということを、拙著を出版してから気づき、その後、noteの過去記事でこのホテルを紹介しています。
拙著では、このホテルの正面入り口があるシャンゼリゼ大通りと、裏口があるポンティユ通りの写真を掲載しているので、ホテル周辺の雰囲気は伝わるかと思います。
このクラリッジ・ホテルは、ストーリーと同じく、正面玄関はシャンゼリゼ大通り、裏口はポンティユ通りに面しています。
シャンゼリゼ大通りのような賑やかな通りにも、ルパンは臆することなく登場します。
ルパンはパリを熟知しているんじゃないかと思うくらい、パリの至る所に現れるので、パリの街に詳しくなること請け合いです。
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