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カリオストロ伯爵とは?【番外編②】-オーソン・ウェルズ演じるカリオストロ伯爵!映画『黒魔術』について-
みなさん、こんにちは!
今日は、早速、前回の記事の続きから書いていきたいと思います。
前回の記事↓
(※映画『黒魔術』のネタバレになる箇所もあるので、映画をこれから観たい方は注意してください。)
映画の冒頭は、なんと1848年!
えっ!なんで1848年?(マリー・アントワネットが登場する時代は1700年代後半だから)と思っていると、アレクサンドル・デュマがストーリーを語る形式なんだと、気づきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687692538204-Z5ZJgO8xXW.jpg?width=1200)
ここで、フランス革命前の1700年代後半にシーンが変わり・・・
オーソン・ウェルズ演じるジョゼフ・バルサモは、幼い頃、両親が処刑される。
両親を処刑した人物は、モンテーニュ伯爵という人物で、ジョゼフ・バルサモは、彼に復讐を誓う。
大人になったジョゼフ・バルサモは、カリオストロ伯爵と名乗るようになり、震えが止まらない老人を催眠術?のようなもので治してしまう。
映画では、呪文?のようなものを唱えているんですが、映画タイトルにあるような「黒魔術」ではなくて、「催眠術」のほうがしっくりくる感じがしました。
ある日、ストラスブールで、ロレンツアは、偶然マリー・アントワネットを見かける。
そして、マリー・アントワネットが自分とそっくりなことに、ロレンツアは驚く。
カリオストロ伯爵は、ロレンツアを催眠術にかけ、自分の意のまま操れるようにして、彼女をマリー・アントワネットの偽者に仕立てて、モンテーニュ伯爵に会わせる。
![](https://assets.st-note.com/img/1687692646810-6bQZIYTugT.jpg?width=1200)
モンテーニュ伯爵に、マリー・アントワネット(本当はロレンツア)は、私を愛しているなら、その印として、ダイヤモンドのネックレスを持って来なさいと告げる。
首飾りを持ちだしたモンテーニュ伯爵は、ベルサイユ宮殿で、あっさり捕まってしまう。
カリオストロ伯爵も、(わざと)一緒に捕まり、同じ牢獄につながれているモンテーニュ伯爵に、「お前は私の目の前で両親を殺した!」と憤る。
伯爵は、カリオストロ伯爵の法術にかけられ、牢で首をつる。
その後、ロレンツアは、ベルサイユ宮殿に行き、カリオストロ伯爵の悪事を伝えるが、ロレンツアを見たマリー・アントワネットは、まるで鏡を見ているようだと言って驚愕する。
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実は、マリー・アントワネットとロレンツアは同じ女優さんが演じていらっしゃるんです!
この映画のマリー・アントワネットは、お高くまとっていて、気が強く、ちょっと怖い(時計いじり⁉時計の修理⁉をしているルイ16世に向かって、いつもそんなことばかりして!!と怒ったり・・・)感じなのですが、ロレンツアは全くそんな様子はなく、可憐な女性なので、この女優さんの演じ分けが素晴らしいと思いました。
カリオストロ伯爵は裁判にかけられ、ロレンツアも彼の悪事を証言するため、出廷するのですが、マリー・アントワネットと瓜二つの容姿に、周りはどよめく。
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カリオストロ伯爵は、法廷でこっそりロレンツアに法術をかけて、彼女に証言させないようにするんですが、突然法廷に現れたメスメルが、逆にカリオストロ伯爵に法術をかけ、彼の悪事を暴くことに成功。
メスメルですが、以前の過去記事にも書きましたが、当時既に有名だったメスメリズムの提唱者です。
メスメルについては、もし余裕があれば、改めて記事にするかもしれません。
カリオストロ伯爵は、一瞬の隙をついて逃走し、裁判所(高等法院?)の屋上(屋根)に上るが、追いかけてきたジルベール(ロレンツアの恋人)と剣で戦った後、屋根から落下してしまう。
ざっとかいつまんでストーリーを追ってみましたが、如何でしたか。
宝塚歌劇団『パガド』は、こういった感じのストーリーになるのでしょうか。
開演がとても楽しみですね。
ベルばらや首飾り事件にお詳しい方は、お気づきだと思いますが、モンテーニュ伯爵→ロアン枢機卿、ロレンツア→ニコル・ド・オリヴァのことだと、お分かりになると思います。
ロレンツアとジルベールが唐突に恋人になったり、カリオストロ伯爵は催眠術(?それとも法術)をどこで身につけたんだ⁉(もしかして生まれつき人を操れる術を持っていた?)とか、観ていて?となる箇所もありますが、興味がある方は一度ご覧になってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。