子どものための哲学対話|永井均
QuizKnockと学ぼうチャンネルの田村さんの解説で、おもしろがりかたを教わる。
解像度があがる読み方を教わるのはとても楽しい。
〝哲学をやる、とは違いを見つけていくこと、違いに敏感になること、それを言語化すること〟
〝味にも200種類あんねん〟
その道の専門家は、本当においしいのはなにか、のようなひとつの「正解」をみつけることではなく、いくつもの「違い」がわかる。
その違いを言葉にできると「仕事」にもできるのだろう。
『君の関心にあわせて話した』は、ミステリと言う勿れの久能整くんも言っていた。
伝えたいことを伝えるには、相手が興味を持ちやすい話し方にしなければ伝わらない。
言葉を尽くす、にも、尽くす言葉を選ばなければならない。
景色ががらりと変わる視点をもつとぞくぞくする。
本紹介が好きなのは、見えかたの違いを知りたいから、だ。
たくさんの章が立っているが、無関心な章もある。
哲学ではよくある代表的なテーマをいくつも立てて、あなたはどのテーマがひっかかりますか?というきっかけになっているそうだ。
〝気になったところがあなたをあなたたらしめている価値観に近いテーマ〟
〝賛同でも反発でもどちらにしても、思うことがあったならこの本を読んで良かったことですよ〟
自分たらしめている価値観が、私の場合はどうやら「趣味の洗練」と「補助線」。
だからこうして読書感想文を書くところにいきついている、ということか。