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【読書録】『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』
おはようございます。
お読みいただき、ありがとうございます。
少し前に気になって読んだ本。
『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』
著 中根克明
出版社 すばる舎
読んだきっかけは、
↓の、絵本ナビでの特集。
面白いなあと思ったのがここ。
35年間子どもたちを見ていると、本当にいろんな子がいましてね。低学年から学習塾に通ってすごく勉強ができた子たちが、中学生くらいになると疲れちゃって、最終的にはあまりいい成績が続かなかったりね。
逆に、そういう子たちに「おれ、もうこんな計算できるんだぞ」って威張られて、「すごいなあ」なんてのんびりした反応だったふつうの成績の子が、中学生くらいで自分で勉強するようになると一気に点数がよくなったりするんです。低学年の時の成績は、そんなにあてにならないなあと思いました。
育児本とかで
脳の神経系統は6歳までに90%できあがります!!!
というのを見ると、
6歳までにメチャ頭良い子に育てないといけない気がしてくるけど(私だけ?)、
それはそれで事実としても、
脳の神経系の発達とお勉強の点数はイコールとは限らないのかな、と思ったりします。
詰め込めば詰め込んだだけ吸収したとしても、
大人になるまでにまだあと何年も何年もあるんですよね。
持久力も考慮に入れておかねば。
著者は
「後伸び」
という言葉をたくさん使っておられて、
特に印象的だったのが
勉強の本当の出発点は、15歳の中学3年生からと言ってもいいと思います。(中略) だから、子供が小学校低学年のうちから、本当の勉強は15歳をスタートにして始まるという見通しで子育てをしておくといいのです。
というところ。
15歳が本当のスタート!!!
なぜ15歳かというと、
15歳くらいが、子どもが人生の一部として勉強を捉えられるようになること、
自分で自分のレールを敷けるようになること
等を理由とされています。
15歳で本当のスタートを切れるための見通し。
後述しますが、著者は、小学校時代はたくさん遊ばせてあげて、と書いています。
遊びたい時期にたくさん遊んだ子が「後伸び」もするし、
その後も勉強し続けるのだと。
*****
話が前後しましたが、
著者がまず、小学校低学年で最低限しておくべきこととして
読書
を挙げています。
1日1ページでもいい。
読書の習慣をつけること。
…これは、私の子ども時代を振り返ると、
小学校低学年の頃、夏休みに父から
「本を50冊読むように」
と宿題を出されていて、どうにかこうにか読んでいました。
(読んだ本のリストを見て、「これは絵本やんか!」と怒られたこともあった。笑)
父、いいことしてるやん◎
強いて言うなら、
それを年中やっていれば、私はもっともっと賢くなっていたであろうということと、
父はこの数年後に歴史小説なんかに結構ハマる時期が来るのだけど、
それと私の小学校時代が重なっていたら、
一家全員で読書タイム…!!!
みたいな、超インテリな時間が、我が家に流れていたかもしれない。
#惜しかった
#結果私は凡人
我が家の話はさておき、
読書が大切な理由としてこう書かれています。
読書には、国語に必要な要素がほとんどすべて含まれています。 ひらがなも、漢字も、語彙も、文法も盛り込まれているのが読書です。 本をよく読む子は、そうした「日本語の正しい使い方」が理屈抜きでわかります。
そして具体的に、子どもに読書に向かわせる方法として、
〜ページまで読んだら、続きは読んであげるね。
とか、
親子で交互に読んでいく
とか
読んだところに付箋をつけていく
というのが紹介されています。
(子どもはペタペタ貼るの、好き。)
そして読み聞かせに関しても(私の一番気になるところ!)、
耳からの読書として有効であること、
また親子のコミュニケーションとしての喜びであるとも書かれていて、
小学校に入っても読み聞かせを続けることは、親子双方にプラスになりそうです◎
オススメの本がたくさん掲載されていますが、
「説明文の本」というジャンルがあるのが面白い。
伝記とか自然科学の説明文とか。
そういうのを子どものうちに読んでおくと、高校の現代文でも役に立つのだとか。
*****
「後伸び」にも関連しますが、
「伸びしろ」についても言及されていて、
中3(15歳)までの間は、
親がいつもその子の伸びしろに余裕を持たせるような勉強をさせていく必要があるのです。
と。
キチキチ、めいっぱいまで勉強させるんじゃないってことですね。
それから家庭学習と塾について、それぞれのメリット・デメリットについて書かれています。
家庭学習メリット
①自分のペースでできる
②親が勉強の内容を把握できる
③勉強がシンプルになり密度の濃い勉強ができる
③は、少ない教材を繰り返し学習することで定着がはかれる、という意味。
対して塾については、
・集団の中にいることで張り合いが出る
・学習のアドバイザー・コンサルタントのような役割が期待できる
…いやいや、家庭で親が勉強の内容を把握するだって!?それは無理や!!!
と、ちょっと思ったけど、
今私が「今日保育園でどんなことしてきたの〜?」と子どもに聞く延長にあるのが、
多分この、子どもの勉強の内容を把握するということになるのでしょう。
そういえば、うちの母が私の歴史の教科書を見て
「仁徳天皇陵が、大仙古墳って書かれてる!!!何なん!?どゆこと!!!???」
と20年ちょっと前に言っていました。
私はそこで、大仙古墳が昔は仁徳天皇陵と呼ばれていたことを知った。
著者が言いたいこととはちょっと違うかもしれないけれど、
そうやって親子の会話が一つできることは、親子双方にとって、良いことのような気がします。
*****
中学受験については一部抜粋するのみにします。
子供が成長して、すでに社会人になったという人や、学習塾で実際に多くの子供たちの成長の様子を見てきた人たちによると、中学受験の有無や合否にかかわらず、それぞれの子供は、その子の本来の実力や意欲や希望に応じた道を進んでいるように見えると言います。私もそう思います。
もう解説は要るまい。
著者は特に賛成派でも反対派でもなさそうだなあ。
*****
遊びについて。
これまでの社会では、仕事と勉強は「役に立つこと」で、遊びは「役に立たないこと」でした。しかし、これからは遊びが役に立つ社会がやってきます。
さかなクンを例に出して書かれています。
さかなクンは勉強そのものはそんなに得意じゃなかったけれど、
学生時代は憧れても行けなかった大学の、今は名誉博士・准教授になっているそうです。
大好きな魚についてとことん追求した結果、開けた道!!
こういう人が、これから増えてくるのだと。
具体的な遊びについては、
・風船バレーボール
・雨の日こそレインコートでお出かけ
・近所の公園で朝ごはん
…から始まり
・実験的な遊び
・道具の使い方を教える
・交通機関に乗る練習
等、
遊びっていうか、生きるすべ全般って感じ。
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その他
●一番熱い習い事はプログラミング
●採集体験について
●生き物を飼うことについて
等についても書かれていました。
プログラミングについては、
出口が1つではないところが良いのだと。
新しい道を自分で作り、新しい出口を発見するという創造の可能性が、これからはもっと増えてくるのです。
なるほどね。
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本の後半、しつけについて。
子供時代のしつけの中で、第一に優先することは、正直に生きることではないかと思います。(中略) 嘘はいけないことで、正直がよいことだという原則をしっかりと伝えておく必要があります。
また、子どもが将来成功したとして、その後どう生きるのかを先回りして教える
(責任ある立場になったら、自分の利益より全体の立場を優先する、等)
とか、
逆に、親の失敗談も恥ずかしがらずに話す
とか、
そんなことも書かれていました。
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感想
まず、読書の習慣。
1日1ページだけでもいいから、読む習慣をつける。
これは、やりたいなあと思った。
長男が、字をスラスラ読めるようになったら。
何年先かな。
それから、読み聞かせ、子どもたちが小学生になってからも続けたいなと思った。
後伸び、とか、本気の勉強は15歳からがスタートという考え方が面白かったので、
頭の隅に置いておいて、自分や子どもがガチガチになってしまったときに、引っ張り出してきたいと思います◎
書いてあること全部実践!は私には到底無理なので、
できそうなところから取り入れていきたいと思います◎
子どもが小学校にあがったとき、もう1度読みたいなと思いました。
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最後までお読みいただきありがとうございます♬
本書、ご興味ある方は是非お読みください。
小さな幸せがあふれる毎日でありますように◎