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『老猿施設』。神戸モンキーズ劇場で有名な二助企画を、引退した猿が余生を過ごす施設。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
みなさんは、お猿さんは、動物園などで観たことがありますか?

私は動物園と、神社のある参道の近くで、猿回しを観たことがあります。

2024年も酷暑で、動物園も他の動物たちもそうですけど、お猿さんも、大変バテて、余り動けなかったと聞きました。

まだまだ9月というのに、37度超えにする地域もあったり、今年は台風が来ても冷やさせることなく暑くて、「残暑バテ」という言葉もあるほどだと言います。

私が仕事をする久留米市でもずっと猛暑日です。この記事を書いている前の日も37度で、それでも天気が不安定で、雷がゴロゴロ言ったり、この間は仕事帰りに急にバケツをひっくり返したかの様な雨が降って、私は傘を持っていましたが、他の人は会社の建物の入り口で、雨が止むのを待っている人も多くいました。

この記事では、に関する話題で、猿回しなどを引退した猿の余生を見守る施設となります。

兵庫県神戸市北区大沢町にある神戸モンキーズ劇場を運営する「二助企画」は、本社がある福岡県糸島市に、猿回しを引退した猿たちが暮らす『老猿施設』があります。猿は早ければ10歳になるまでに猿回しなどの芸から引退しますが、飼育する上では30年ほど生きると言われています。

長い余生を心穏やかに暮らして欲しかったので」と、「二助企画」の大窪直樹社長は、『老猿施設』を建設した理由をそう説明しました。

今回は、『老猿施設』はどんな施設で、建てた人がどう思っているかなどの想いを語ります。

『老猿施設』を実現した、の社長の想い

「二助企画」は、山口県発祥の猿回しを復活させた「周防猿まわしの会」から独立した大窪さんが2005年5月に立ち上げました。2005年8月、神戸に関西初の常設劇場、神戸モンキーズ劇場をオープンさせました。現在、13人の猿たちと猿回しトレーナーが日本各地を巡業し、興行しています。

『老猿施設』を建てたのは2010年頃で、「猿回しなどの芸を頑張ってくれたお猿さんへの恩返しに」と本社近くに土地を購入し、幅8m、高さ5m、奥行き16mの巨大なおりを造りました。定期的に床のもみを修繕したり、入れ替えたりと「二助企画」の全社員で衛生管理にも配慮しています。

参考:猿回し引退後の猿、「老猿施設」で余生を 神戸のモンキーズ劇場運営会社社長、福岡に施設を建てた思い語る 神戸新聞NEXT(2024年)

およそ2mの土壁を馬が駆け上がる三重県の「上げ馬神事」が「動物虐待」との批判を受けて改善するなどといった、伝統行事にも厳しい視線が注がれる昨今ですが、「二助企画」も「猿に紐を付けてショーに出すのは虐待」と抗議の声が上がることがあります。

猿とヒトが信頼関係を結んでショーを作っています。だからこそ余生のことも考えました」と「二助企画」の大窪社長はこう述べ、猿の引退は年齢で決めるわけではありません。

「二助企画」の大窪社長によりますと、10歳前後になると、荒々しさが目立つ様になって、「どれだけ固い信頼関係で結ばれたパートナーであっても、別れはいつか訪れます」。

『老猿施設』を建設した当初は、入所した猿は3頭でしたが、現在は30頭余りに増えました。施設の増築も検討中ですが、「二助企画」の大窪社長は、
「本来は猿回しをする業界全体の課題であって、横同士で関係を広げ、業界全体として課題に取り組める様に促したいです」と主張しました。

神戸モンキーズ劇場に関しては、

2023年、丁度今から1年前くらいですね。

アイノテ]という、手話する珍しいお猿さんと女性のコンビについて記事を書かせて頂きました。それが下記になりますので、読んでくださると嬉しいです。↓

この記事の本題に出て来る固い信頼関係ですが、お猿さんとコンビを組む時には、主従関係が大事で、まず初めて出会った時に、しっかりそれをお猿さんに覚え込ませ、この人が主人だ、と認識させないと、猿回しなど芸を覚えさせるのも難しく、最初の一歩が大事で肝心だと、どこかでそう聞きました。

私は競馬などで活躍した馬が引退して、その余生を送る施設があるとの記事も以前書きました。自分の中で、動物は動物園で余生を送るのが主流と考えていましたが、そういうところで飼育されていない動物は、そうできませんし、その動物たちにも余生があります。

私が知っているのは、馬と、この記事の猿ですが、もしかしたらまだ私が知らないだけで、余生を送る施設は、他の動物でも、あるかもしれませんね。

スポットライトを浴び続けても、引退すると、どうしても光の陰になってしまう、余生を送る動物たち。

動物たちも、静かに命が尽きるまで、暮らしていきたいはず。こういう施設の拡充は、本当に必要で、もっと求められますねー。


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