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「盲導犬の理解を深めてー」。2024年7月に、サッカーの南葛SCが体験会を主催!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
この記事のテーマは、盲導犬です。皆さんは、日本には盲導犬が何頭居ると思いますか?

2024年3月31日現在で、日本補助犬情報センターによりますと、796頭の盲導犬がいます。

国際盲導犬連盟(IGDF)の2018年度年次報告書の実働頭数集計によりますと、アメリカは1万頭弱、イギリスは5000頭弱、オーストラリアは1000頭超などとなっていて、人口比で見ると日本はまだまだ盲導犬の数は少ない方だと言えます。

日本の盲導犬数は、2000年代は1000頭以上いましたが、ここ数年の育成頭数も、概ね120~150頭と、ほぼ横ばいで推移していて、総数も近年は10年以上数が激減しています。

頭数が近年伸び悩んでいる理由としては、情報不足しているなどといった盲導犬を希望する新規ユーザーの数が伸び悩んでいること、高齢化した既に盲導犬のユーザーが2頭目、3頭目となる「代替」犬を望まないケースが増加していること、訓練士の近年の「働き方改革」などの要因で、盲導犬の育成体制が岐路に立たされていることなどが挙げられています。

公益財団法人・日本盲導犬協会によりますと、国の障害者認定を受けた視覚障害を抱える人はおよそ31万人で、盲導犬の潜在的な希望者はこの中のおよそ3000人と推定されています。

この様に、潜在的に盲導犬を希望する人が多いものの、複合的な理由から実現に至らない現状です。

数が少ないことも要因なのか、盲導犬自体があまり浸透しておらず、「知らない」という声や、先入観などから盲導犬に対して、対応が分からないケースも多々発生しています。

そんな盲導犬ですが、本日2024年7月6日に、盲導犬の存在を知って頂きたいと、企画されたイベントが、行われています。

関東サッカーリーグ1部の、東京都葛飾区にある南葛SCは2024年7月6日、区立奥戸総合スポーツセンターで行われるホーム戦で、視覚障害を抱えている人たちの歩行を介助する盲導犬(アイメイト)と一緒に歩く体験会を開催しています。

飲食店などで盲導犬の同伴を断られる事例が後を絶たない中で、盲導犬が与える役割に理解を深めて頂きたいと企画されました。

今回は本日行われている、南葛SCのイベントについて、お届けします。

2024年7月6日、南葛SCが行う盲導犬のイベント詳細

体験会は、東京都練馬区にあるアイメイト協会が協賛しました。区立奥戸総合スポーツセンターの広場で14時からトータル3回実施します。参加者はアイマスクを着用して盲導犬と短い距離を歩きます。対象は小学生以上で参加無料で、各回30人分の参加整理券を先着順で配布します。

日本盲導犬協会の調査によりますと、盲導犬のユーザーの44%が2023年1年間で、盲導犬の同伴を理由に交通機関や飲食店での受け入れを拒否されたと答えたといいます。

南葛SC広報の男性は、「障害の有無に関係なく生活しやすい社会実現に向け、実生活のお役に立てたら嬉しいです」と述べました。

参考:盲導犬の役割 理解深めて 6日のホーム戦で南葛SCが歩行体験会 移動動物園も 東京新聞(2024年)

理解が深まって欲しい

私はこの記事を書く前に、盲導犬ではありませんが、先月の2024年6月に会社の同僚で、九州で初めての介助犬ユーザーとなった方のインタビューに、インタビュアーとして参加しました。

その同僚の男性は、「協会や団体などの公式ホームページをじっくり読んだり、問い合わせをしたりなどして、どこの介助犬を希望するかを考えた。その時限りではなく、ずっとお願いする団体とは長い付き合いになる関係なので、きちんと考えて団体を選ばないと、今後が大変になるから」という風に話されていました。

その時に、「介助犬は10年間しか、お世話を受けられない」という話を聞いて、冒頭に参考した団体の記事を読んでも、「盲導犬は10年間しか介助を受けられない」と書いてあって、「介助犬だけではなく、盲導犬も同じ補助犬の括りなので、そうなるのだろうな」と思いました。

同僚の男性がインタビューの中でも、「まず存在を知って貰いつつ、理解もして貰うことが大事。まずは存在を浸透させていくことが、自分の役割で、希望したいと思っている人のもとにこのインタビューを通じて情報を繋ぐことも大切だと思っている」などとも言われていました。

盲導犬などは障害を抱えている人を介助する犬で、ペットではないので、そこの情報を他の人に正しく伝えることも大事だと思います。

外で歩いているのを観たら、ペットだと勘違いされるかもしれない。盲導犬など補助犬は、身近にそういう人がいる時や、自分が介助を受けている本人ではなかったら、なかなか「知ってます」という人の方が少ないでしょう。

南葛SCは1日限りのイベントとは言え、サポーターの方に、盲導犬を直接観て、触れ合って、体験したことで記憶として、盲導犬の存在が頭に残る、凄く重大なイベントだと言えます。

とても良いイベントだと思いますし、追随する他のサッカーチームが出て来て欲しいなと、感じました。


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