マルクス資本論のブックカバーをエロ本につけて電車で読むつもりがエロ本のブックカバーをマルクス資本論につけて来てしまった男の話
人はどうあろうと、やはり愚かなものである。
それはどうやら、マルクス資本論のブックカバーをエロ本につけて電車で読むつもりが、エロ本のブックカバーをつけたマルクス資本論を持ってきてしまった私にも該当していると言わざるを得ない。
大学中退後、家に引きこもり親の脛を貪り尽くす生活を始めて早十五年の私の人生において、マルクス資本論などに興味を示すはずもなく、興味があるのは『亀甲縛り幼女の搾乳絵巻』である。
労働などしたこともない私にとって、資本家による労働者の搾取が……な