ぎっちょ|思わず聞き返す茶道のことば
「つぼつぼ」、「ぶりぶり」に引き続き、茶道で使う、日常では聞きなれない言葉をご紹介します。
この言葉は、いまの先生のところに通うまでは知りませんでした。
なぜなら、炭関係の言葉だから。
高校では、炭を使わず電気で湯を沸かし、大学では、炭点前までやるようなまじめな生徒ではなかったので…
(お点前の基本は、まずは薄茶の点前、続いて濃茶の点前。それらができると炭点前をやろうかという流れが一般的。炭点前まで至らず…)
さて、茶道で利用する炭には、大きさと形状ごとに名前が付いています。
こんな感じ。
丸ぎっちょに割ぎっちょ。
なんのこっちゃ?
はじめて「ぎっちょ」と聞いたときは、ちょっとどきっとして、なぜそんな名前なのかしらと疑問を感じました。
漢字表記を調べようと、炭点前の本を見ても、ひらがな表記のみ。
漢字をみれば、なんとなくイメージも沸きそうなものなのですが。
といいつつも、いつの間にか「ぎっちょ」という名前になじんでしまい、気にならなくなっていました。
そんなときに、見つけました!
ぎっちょ=毬打
毬打(ぎっちょう)は、正月の遊戯として平安末期から江戸初期にかけて行われた遊びでのなかで、木製の毬(まり)を打つのに用いた長い柄のついた槌(つち)のこと。この毬杖に形が似ているところからついた。
ぎっちょう自体はハンマーみたいなものですね。その打つ部分に似ているということから付いた名前のようです。
正直、ただの円柱形なので、ほかにも似たものあるだろうとも思いつつ。
昔の子どものおもちゃや生活用具の名前などが茶道には残っているんですね。
不思議な名称を見つけたら、またご紹介します。
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