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【詩】夜明けの山

まだ暗い山に足を踏み入れる
準備は何も無い

あの過去も鬱憤も
全て捨て
土を踏みしめる

ひたすらに歩き
岩場を超える

水はぬるく
腹は空く

煮えたぎる体内の熱
見えない景色

霧と不安
闇と孤独

くぐり抜けては
息を吐く

そしてやがて見下ろす町
間近な山肌の生気

遠くからは笛の音
大きな鳥が空高く舞う

太陽と月

僕は憧れを吸い込んで
高らかにあの歌を歌うんだ

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