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2/22。「唯ぼんやりした不安」は、不治の病なのか?
5:30起床。
天気は晴れ。
*
……。
……。
……。
「風、強いね」
本当だね。
飛ばされてしまいそうだ。
気をしっかり持っていないと……。
……。
……。
……。
「風、強いね」
でも、
このまま、飛ばされるのもいいかな。
この風は、どこへ連れて行ってくれるんだろう。
*
あんまり寒くなくなった。ので、ひさしぶりに机に向かっている。布団の中で日記を書くのは、卒業だ。あれをすると、体がばっきばきに凝るから……。
昨日は、本棚を整理した。小説も漫画も、読まなくなったものは全部、手放すことにした。気付けば、段ボール箱が2コ必要になっていた。
昨日から、言いようのない不安にかられている。休職し始めて、もうすぐ一週間が経つ。たぶん、怖いんだろう。不在にしていた職場に戻るのが。……戻れなくなるのも、それはそれで怖いけど。
僕は、不安にかられると、ものを処分したくなる。目に見える存在(もの)に、目に見えない存在(不安)を託す。それらを捨てることで、不安から逃れられるように。……断捨離って、こういうこと?
部屋は、すっきりした。自分は……いまいちすっきりしなかった。(まあ、部屋がすっきりするのは、いいことだけど。)不安っていうのは、ものを捨てることで解消されるものじゃないらしい。
少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である。
――芥川龍之介『或旧友へ送る手記』より
故・芥川龍之介は、自殺前に友人に遺書を書き残している。芥川を死に至らしめたのは、「唯ぼんやりした不安」だった。「唯ぼんやりした不安」は、ぼんやりしているくせに、人を殺すことがあるのか……。僕が抱えている不安も、「唯ぼんやりした不安」なんだろうか。この、言いようのない不安は……。
……いかん。これじゃ、自殺を志願しているようなものじゃないか。違う、違う。僕は、「唯ぼんやりした不安」を抱えているけど、まだ生きているんだ。生きていようと、思っているんだ。断捨離(?)だって、それを捨てるためにやったんだ。……上手く、いかなかったけど。
ああ……。頭を抱えていると、丁度パートナーが起きてきた。パートナーは、起き抜けにはいつも、頭から毛布をかぶっている。ああ……かわいい。とりあえず、パートナーをめいっぱいもふもふした。不安になったときは、かわいいもの(物/者)が一番だね。……「少くとも僕の場合は」。
今日は、パートナーも休み。
不安はさておいて、どこかに行こう。
*
「僕だけが、鳴いている」
これは、僕とドッペルさんの話。もしくは、何か(を生む/が死ぬ)話。
連載中。
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