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2/25。そして、いなくなる。(3時間)

5:30起床。

天気は曇り。





……。
……。
……。


「こっち、こっちよ」


そっち?
そっちには、何があるの?
僕は、もう、疲れちゃった。


……。
……。
……。


「ほら、朝が来るよ」


眩しい。
眩しい朝だ。
こんな僕でも、照らしてくれる。


もう少しだけ、頑張るか。





「やっと仕事終わったよ。今から帰るね」
「……僕も、今から帰る」
「? うん」
「……今、××市(隣県、かつ、パートナーの職場がある。)にいる」
「え……え!? 迎えに行くよ」
「……すみません」


本当、何をやっているんだ……。僕は、一人うなだれた。


昨日、僕は15時ごろにうちを出た。近所のコーヒーチェーンで作業しようと思って。ところがどっこい、15時といえば、おやつ時。どこもかしこも、満席だった。僕は、いわゆるカフェ難民になって、辺りをふらふらしていた。ここまでなら、よくあることなんだけど……。


気付けば、僕は最寄りの駅にいた。そのまま、引き返せばいいものを……。ここから、逃げ出したい。ふいに、そんな思いがこみ上げた。そのときは、すでに16時を回っていた。今から隣県まで行くと、帰りが遅くなる……。僕は、それをわかっていながら、電車に揺られていた。


僕は、隣県に用があったわけじゃない。とりあえず、隣県まで逃げたかっただけだ。その後のことは、何も考えていなかった。ひとまず、駅構内のドトールで一服することにした。


せっかくドトールにいるので、作業もすることにした。毎週末に投稿している私小説……フォロワーさんとやりたいと思っている企画……色んなことをレポートパッドに書き出した。作業は、順調に捗った。一方、なかなか腰は上がらなかった。そろそろ、帰らないといけないのに……。うちに帰って、パートナーに「おかえり」っていいたいのに……。


その後、何やかんやあって、僕は仕事帰りのパートナーに拾われることになった。パートナーは、迎えに来させた僕を咎めなかったし、「まあ、そんなこともあるよ」といってくれた。合流した後は、おいしいラーメンを啜ってから帰りましたとさ。今日も、一日お疲れさまでした。……お互いに。


そろそろ、この逃げ癖を何とかしなきゃな……。もう、治ったと思っていたんだけど……。何ヶ月ぶりに出ちゃったな……。もしかしたら、また出ちゃうかもしれないけど、そのときは、パートナーに迷惑がかからないようにしよう。……今度遠出するときは、パートナーと一緒に行こう。





「僕だけが、鳴いている」

これは、僕とドッペルさんの話。もしくは、何か(を生む/が死ぬ)話。

連載中。


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相地
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