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1/12。朝を愛する気持ちが、僕を温めてくれるのです。

5:30起床。

天気は晴れ。





……。
……。
……。


「おはよう、おはよう」


おはよう。
もしかして、ずいぶん眠ってしまったのかな。


……。
……。
……。


「おはよう、おはよう」


そうだね。
僕はまだ、朝の中にいる。


おはよう。





起床時間5:30が、早いのか、そうでもないのかは、さておき、僕は、「朝が得意/苦手」ということばに、違和感を覚えている。


たぶん、「朝が得意」の『得意』は、「最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま(コトバンクより)」に近い意味を持つんだと思う。苦手は、その逆だ。


それを考えてみると、ただの時間帯である朝に、手なれているだの、じょうずであるだの、ことばを付けるのは、不自然な気がする。なので、「朝が得意」っていうのは、きっと、「朝(起きるの)が得意」とか、「朝(勉強するの)が得意」とか、そんな意味だと思う。だから、「朝が得意」ということばは、正しくもあり、誤ってもいる。まあ、僕にとって、その正誤はどちらでもいいんだけど。


僕は、早起きだ。毎日、きっかり5:30に起きる。それ以前に起きるのは、ちょっと早すぎるし、それ以降に起きるのは、ちょっとためらってしまう。僕が早起きするのは、「朝が得意」だからじゃない。朝のことが、大好きだからだ。


最近は、朝も夜もひどく冷え込むので、早起きするのは、決して楽じゃない。でも、僕は起きる。なぜなら、アラームがうるさいから。僕は、寝室に携帯を置かない。必ず、隣のリビングにある自分の机に置いている。だから、それを止めるには、絶対リビングまで行かないといけない。僕は、温かい布団を抜け出て、底冷えするリビングに、そっと忍び込む。けたたましいアラームを切る。これで安心、もう一眠りするか……とは、ならない。次の瞬間、僕は電子レンジの前にいる。白湯を作るために。冷え切った自分を、温めるために。


白湯を傍らに、僕はPCを開く。ブックマークしているnoteのマイページにアクセスする。僕は、すぐにエディタ画面を開かない。その前に、閉め切っていたカーテンを開ける。起きたときは真っ暗だった空が、ほんの少し明るくなっている。朝は、短い間に、何度もその表情を変える。僕はそれを、とてもいとおしいと思う。


冬の朝は、震え上がるほど寒くて、ひどく厳しいと思うこともある。でも、本当は、とても優しい顔をしているのを知っている。だって、朝になる度、鏡で確認しなくても、自分が優しい顔をしているのがわかるから。


朝に、得意も苦手もない。
朝は、そんな感情を向けていいものじゃない。


朝は、優しい。
僕を、優しい人にしてくれる。
僕は、優しい朝を愛している。

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相地
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