3/31。祈りの所作を知らない僕は、誰に祈ればいいんだろう。
5:30起床。
天気は晴れ。
*
……。
……。
……。
「願いを一つ、叶えてあげよう」
願い……。
僕の願いって、何なんだろう……。
たくさんある気もするし、
ひとつもない気もするよ。
……。
……。
……。
「願いを一つ、叶えてあげよう」
もしも、
本当に叶えてくれるなら。
もう、誰も死なせないでください。
*
喜怒哀楽。今は、「喜」も「楽」も表に出しちゃいけないような、そんなことをしたら非難されるような、そんな世の中になっている。僕の日々には、まだ「喜」も「楽」もあると思う。でも、「怒」と「哀」の比重が、どんどん増している気がする。嫌だな、と思うけど、しょうがないよな、とも思っている。
志村けんさんが亡くなったことは、少なからず、僕にダメージを与えた。(ダメージを与えられたのは、僕に限った話じゃないだろうけど。)子どもの頃にテレビで見ていて、なおかつ尊敬の念を抱いていた人が亡くなったことは、身近な人が亡くなったのと同じくらい(といったら、いい過ぎだろうか。)衝撃がある。どうしてだろう。僕は思った。どうして、どうして。その答えが、出ることはない。答えてくれる人は、どこにもいない。
隣で、すやすや健やかに眠っているパートナーを見る。いなくなってほしくないな、と思った。何十年先もそばにいてくれると思っていた人が、急にいなくなるなんて、僕には耐えられない。
どうか。僕は思う。どうか、この人だけは。この人だけは……。僕は、誰に懇願すればいいんだろう。神さまに? それとも、猛威を振るっているウイルス本人に?(人じゃないけどさ。)懇願できるものなら、してみたいけど、こっちの話は聞いてくれなさそうだ。
あんまり、SNSを触れなくなった。TLに流れているのは、ウイルスに対する見解、そんなに恐れなくても大丈夫という楽観、いやいやきちんと危機感を持ってほしいという警鐘……。僕は、この中の何を信じればいいのか、わからない。ただでさえ情報過多のSNSは、今、混乱の渦と化している。……僕が思っていることといえば、手洗い・消毒をきちんと行うことだろうか。今は、色んな情報が散乱しているけど、基本ができていなかったら、何をしたところで無意味だと思うから。
いつ収束するのか、わからない。収束どころか、発散? している気がする。どうなってしまうんだろう、この世界は……。そして、僕にできることは……。悪意に、さらされないこと。悪意に、憑りつかれないこと。他人を思いやることができない、そんな悪意に。僕は、世界がどうなってしまっても、やさしい人でありたいと思う。やさしい人を、守りたいと思う。
*
「僕だけが、鳴いている」
これは、僕とドッペルさんの話。もしくは、何か(を生む/が死ぬ)話。
連載中。