失敗には原因がある
成功とは、天気のようなものだと思う。晴れ渡ったり、くもりがかったり、ヒョウが降ってきたり、しとしと梅雨が滴ったり。しかし、失敗には要因がある。もし極寒のさむい地で冬がながびくのであれば、なんらかの理由があるのだ。そこであたたかいものを売るビジネスを始めるのでもいいが、もしもあまりにも不思議なほどに続くのであれば、スノードームのうちがわに閉じこもっている可能性があるのだ。つまり、スノードームの「壁」という隔たりを経て、あなたは真冬に閉じこもっているかもしれないのだ。もう、その壁をこわして、また春に向かっていいのだろうか。適切に人間として、生きて死んでもいいのだろうか。健全な冬を迎えたい。そして、また春に向かいたい。痛い、かなり痛いだろうけれど、止まっていた時間のなかで、また凍傷のなかで息をふきかえし、うごきだすように、痛みが引き攣るようにほとばしるだろうけれど、それが生きた証なのなら。
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