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思いがけない一面

こんにちは、愛音です

お墓参りへ行ってきました
お寺の坂道を登りながらイチョウを眺めました
もう少し早く行っていたら黄色いイチョウが楽しめたかも
代わりに道には銀杏が落ちていて、
祖父との思い出が懐かしくなりました

小さい時祖父とお墓参りに行くと
銀杏が臭い!嫌だ!と顔をしかめた私に
「そうか?おじいちゃんは銀杏好きだぞ」
「あいねちゃんはきらい、くさいの!やだあ!」
「茶碗蒸しの銀杏は特に美味いなあ」
「ちゃわんむし、すき!!」
「それなら銀杏もきっと好きになる」
にこにこ笑っている祖父のシワシワの手を繋いで
銀杏は悪者じゃないことを教えてくれました

周りと比べ香りの主張の強い銀杏
それが第一印象となり、嫌い!と言ったけれど
祖父からは銀杏の別の顔、
美味しい料理になるという顔を教えてもらうと
私の中で銀杏の立ち位置が少しずつ変わりました
独特の香りはすぐには受け入れらないけれど
茶碗蒸しなどに入っていると
優しくて和の味として大切な存在になる

第一印象で全てを決めてしまうのは
ちょっと残念なことかもしれない
あの香りが独特な銀杏も
今では秋の特有の香りとして受け入れています

周りと少し違うという理由で真っ向否定するのなら
周りと同じなら無条件で全てを受け入れるの?
それはそれでまた問題でしょうね

人にも、犬でも、猫でも、
一度では分からない、様々な顔がある
初めは、えっ!と思っても
次第に距離を縮めると思いがけない一面がある
必ずあると私は思っています
だってあの銀杏にも美味しくて
季節を感じさせる素敵な一面があったのですから

長く付き合うことを視野に入れて、
心に余裕を持たせていると
いつかコロッと印象は変わってくれます

祖父はお寺の坂道を登りながら
まさか30年以上経ったときに
孫がこんな考えにたどり着くなんて
少しも思わなかったことでしょう

人はいつまでも思い出と生きて、
成長して、目線が高くなっていきます、
その目線の高さが《個性》と呼ばれるのでしょう

*愛音*

2024/11/08
目線の高さは個性の姿
空まで届くくらい
個性的な生き方も素敵になりそう

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愛音
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